立民・泉代表 岸田首相の「最終的に国民、党員に判断してもらう」発言に「ケンカを売っている」

立憲民主党の泉健太代表(49)が5日、国会内での会見で、自民党派閥の政治資金パーティーの裏金事件を巡り党の処分対象外となった岸田文雄首相(66)が自身の責任について「最終的に国民、党員に判断してもらう」と述べたことに「開き直って、ある意味国民にケンカを売っているような言い方」だと猛批判した。

泉氏は「企業で不詳事が起きた時に、社長が部下を処分して、最後に私の処分についてはユーザーの皆さんに決めていただきますとか、ありえますか?我が社の商品を購入してくださる方に決めてもらいたいとか、何を言っているんだという話ですよ。社員の皆さんに投票で決めていただきたい、そんな会社がありますか」と疑問を呈した。

不詳事を起こした会社や団体が、トップが引責した例を挙げ「自民党という組織の異常性が表に出た終わり方。最終的に国民、党員に判断いただくっていうのはある意味強気な発言、強弁。自分に対する処分は選挙でやってくれよという言いぶり」と指摘した。

泉氏は「自分は自分を処分しない。文句があるんだったら言ってこい。文句があるんだったら、国民判断してみろという言いぶり」と語気を強めた。

岸田首相の発言に、泉氏は「自民党総裁選で決着がつくのか、それとも総選挙で決着がつくのか。二つしか処分する方法はないということが、総理の発言だったと私は解釈している」と続けた。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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