大阪の男子生徒死亡、両親提訴へ カンニングで「ひきょう者」指導

大阪地裁

 大阪市天王寺区の私立清風高2年の男子生徒=当時(17)=が2021年に自殺したのは、試験でカンニングした後に「ひきょう者」と言われた不適切な指導が原因として、両親が学校法人「清風学園」に計約1億円の損害賠償を求めて8日に大阪地裁へ提訴することが5日、分かった。両親側が明らかにした。

 学校法人は「訴状が届いておらず、コメントを差し控える」とした。法人側が設置した第三者委員会は指導と自殺の因果関係を否定している。

 訴状によると、男子生徒は21年12月、期末試験でカンニングが発覚。教師からひきょう者がやる行為と叱責され自宅謹慎、反省文作成などの処分を受け、試験の2日後に自殺した。

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