台湾で3日に発生した地震は、多くの被害が出ています。そんななか、台湾で暮らす娘を思う1人の母親を訪ねました。
建物の1階が押しつぶされ、大きく傾いています。台湾東部を震源としたマグニチュード7を超える地震が発生し、死者やけが人が相次いで確認されています。
広島市西区にある台湾料理店です。台湾人の夫と店を営む 岩元佳美 さん。夫の家族や、大学生の娘が台湾で暮らしています。幸い、全員が無事だったといいますが、当時の心境をこう振り返ります。
台湾料理店「黄さんの家」 岩元佳美 さん
「(当日は)仕事にならなかった。1分後、娘から『地震』とラインが来た。その後もまた揺れて、怖さが伝わってきた」
台北に住む娘の瑞希さんに、電話をつないでもらいました。
岩元さんの娘 瑞希さん
「10分くらい揺れが続いて、3分ごとに小さな余震がきた。台湾に来て2年経つが、一番大きな地震だった」
台北は、震源に近い東部から100キロ以上離れていますが、地震の被害はいたるところであったそうです。また、日本の友人からこんな声が聞かれたと話します。
岩元さんの娘 瑞希さん
「『台湾への旅行を考えているが怖い。状況はどう?』と聞かれる。心配の声は増えた」
台湾料理店「黄さんの家」 岩元佳美 さん
「とにかく他人事ではなく、(災害に)備えておかないといけない。一人では何もできない。人の力を借りて、毎日過ごしていると感じる」