安倍派、追加聴取にも実態語らず 資金還流、国会に報告

 自民党は5日、派閥裏金事件を受けた安倍派幹部の追加聴取結果を参院予算委員会理事懇談会に書面で提出した。2022年に資金還流を復活させた経緯について「具体的に誰が主導し、どのような議論で決まったのか、つまびらかにならなかった」とした上で、同8月の派閥幹部協議を経て「中止に至らなかったのは事実」と結論付けた。岸田文雄首相自ら聞き取りに臨んだが、踏み込んで説明した安倍派幹部はいなかったもようだ。

 報告書はA4判1枚。3月26、27両日の聴取結果をまとめた。これまでの執行部の聞き取りや国会の政治倫理審査会の証言から前進はなかった。

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