青森・田舎館村の「田んぼアート」2024年のテーマは新千円札がモチーフ 入場者増を期待

稲を絵の具代わりに繊細で巧妙なアートをつくり出す田舎館村の名物、田んぼアート。2024年のテーマが発表されました。

青森県田舎館村の役場庁舎内にある展望台から、田んぼアートを一望できる第1会場。

【2022年7月に愛知から来た観光客】
「素晴らしいもので来て良かったです、びっくりしました」

2022年は、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」と洋画家、黒田清輝の「湖畔」。西洋と日本の美人画の共演でした。

【2023年7月に宮城から来た観光客】
「いやぁ、こんなにすごいとは思わなかったな。来て見ると全然テレビで見るのと実際に見るのと。やっぱり来て良かったね」

2023年は、青森市出身の板画家、棟方志功の作品「門世の柵」とオランダの画家、ヨハネス・フェルメールの絵画、「真珠の耳飾りの少女」。

そして2024年は?

【田舎館村 鈴木孝雄村長】
「今年の田んぼアートのテーマはこちらです、どうぞ」

2024年の第1会場は、7月に改刷される新千円札がモチーフ。葛飾北斎の代表作「神奈川沖浪裏」と、十和田市に北里大学獣医学部を設置した近代日本医学の父「北里柴三郎」です。

「神奈川沖浪裏」は、2007年にも挑戦した題材。前回は3色でしたが、今回は7色に増やしての挑戦です。

また第2会場は、津軽地方が舞台のアニメ「じいさんばあさん若返る」に決定しました。

毎年、多くの人たちを楽しませてきた田んぼアートですが、こんな課題も・・・。

近年の入場者数の推移です。田舎館村役場によりますと、最も多い年は2016年度でおよそ35万人。これまでは平均27万人ほどで推移していましたが、新型コロナの影響で2020年度と2021年度は中止になりました。

2022年度に再開したものの、かつての入場者数には届いていません。

【田舎館村 鈴木孝雄村長】
(Q.今年は)「昨年よりも2、3万人は多く来てくれるのではないかと期待しております」

第1会場での作業は5月末からで、一般の人も参加できる田植え体験ツアーは6月2日に開催します。

一般観覧は、第1会場が6月3日から、第2会場は6月15日から、見頃は例年7月中旬から8月中旬です。

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