仕事や家事の息抜きとして、趣味の時間を持つと暮らしがより充実したものとなります。とはいえ、「新しい趣味を持ちたいものの、お金をかけたくない」「趣味と貯蓄を両立させたい」と悩む人もいるのではないでしょうか。
工夫次第で、お金をかけずに楽しめる趣味もたくさんあります。
この記事ではお金のかからない趣味について紹介します。また、趣味と貯蓄との両立についても解説します。
この記事でわかること
- お金のかからない趣味
- 趣味のコストを抑えるコツ
- 趣味と貯蓄を両立させる方法
お金のかからない趣味一覧
お金をかからない趣味を見つけることができれば、楽しみを増やしつつ別の使い道にお金を振り分けられます。工夫次第でお金をかけずに楽しめる趣味の一例は、以下の通りです。
- ランニング・ジョギング
- 筋トレ
- ヨガ
- サイクリング
- 読書・マンガ
- 映画鑑賞・音楽鑑賞
- 語学学習
- 料理
- 絵を描く
- カメラ・写真
- 手芸・DIY
- 健康・美容
- メディテーション(瞑想)
- ゲーム
- 園芸
ランニング・ジョギング
ランニングやジョギングは、専用の道具をそろえる必要性が低く、初期費用をかけずに楽しめる趣味の1つです。近所の道や公園を使って楽しめるため、継続しても費用がかさむ心配はありません。
ただし、走る回数が増えるにつれてシューズは消耗し、買い替えるためには数千円から数万円の費用がかかります。また、マラソン大会に出場する場合は参加費が必要になります。東京マラソンを例に挙げると、2024年大会の参加費は1万6500円でした。
筋トレ
ジムに通ったり、パーソナルトレーニングを受けたりすると、月に数万円から数十万円程度の費用がかかります。しかし、自宅で行うトレーニングであれば、お金をかけずに続けられます。
費用を最低限に抑えるためには、できるだけ自宅にある道具を活用することが大切です。自重を使ったトレーニングであれば、マットを1枚用意するだけで十分です。必要に応じてダンベルやバランスボールなどを取り入れます。運動ができる格好であれば特別なウェアは必要ありません。
ヨガ
ヨガとは呼吸や姿勢などを組み合わせ、心と体の緊張をほぐすための動作を指します。継続的に行うことで、柔軟性や体力の向上が見込めます。
ヨガを始める手順や方法は、YouTubeやブログで多くの人が無料で公開しています。床に敷くマットが1枚と鏡があれば、ほかに特別な道具は必要ありません。正しいポーズが取れているか確認するために、鏡は全身が映る大きいタイプが望ましいでしょう。
サイクリング
自転車を使ったサイクリングは、初期費用を抑えながら楽しめる趣味の1つです。自転車を持っていない人はシェアサイクルを利用すると、購入するのと比べて安くサイクリングを楽しめます。
ロードバイクを購入するには、数万円から数十万円の費用がかかります。費用を安く抑えるためには、本格的にサイクリングを始めるタイミングまで購入を控える方がよいでしょう。
なお、令和5年4月1日より、自転車を運転するすべての人にヘルメット着用の努力義務が課せられています。サイクリングを楽しむ際には、しっかりとヘルメットを着用しましょう。
読書・マンガ
読書は、図書館を利用することで費用をかけずに楽しめるでしょう。図書館では雑誌や小説を所蔵しています。
また全国には、以下のようにマンガを多数取り扱う図書館も存在します。
- 現代マンガ図書館(東京都)
- 大阪府立中央図書館 国際児童文学館(大阪府)
- 名古屋市図書館(愛知県)
希望する書籍次第では、館内の閲覧のみ可能とされているケースがあります。利用料金は施設によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。
映画鑑賞・音楽鑑賞
映画鑑賞や音楽鑑賞はお金をかけずに楽しめる趣味の1つです。話題の作品や人気の音楽など、幅広いコンテンツから好きな作品を選べます。
無料、もしくは月々数百円で視聴できるサービスの例は、以下の通りです。
映画館での鑑賞やCDの購入に比べて、安い料金で多くの作品を楽しめます。
語学学習
高額な費用を支払うことなく、語学を学ぶ方法はたくさんあります。低コストで語学を学ぶ方法は以下の通りです。
- YouTubeやSNSの動画で学ぶ
- 外国人の友人をつくる
- 海外のニュース記事を読む
- 中古の教材を使う
英語や中国語など、日本語以外を学習することで、海外の人との円滑なコミュニケーションや歴史や文化の学習に役立つでしょう。
料理
料理には材料費がかかるため、お金がかかる趣味と捉えている人もいるでしょう。しかし材料費は工夫次第で抑えられるため、料理は低コストでも楽しめます。
材料費を抑えるためには、プライベートブランドを活用しましょう。プライベートブランドとは、小売店が独自に展開する商品シリーズを指します。具体的な例は以下の通りです。
- イオン:トップバリュ
- 西友:みなさまのお墨付き
- ライフ:スマイルライフ、ライフプレミアム、BIO-RAL、スターセレクト
写真をSNSやブログにアップすることで、料理の楽しさを仲間とシェアできます。
絵を描く
絵を描くことは、お金をかけずに楽しめる趣味の1つです。絵を描く際に必要になる道具の例は、以下の通りです。
- 絵の具
- 色鉛筆
- パステル
- 画用紙
一方で、デジタルで絵を書く際には、ソフトを利用するためのパソコンやタブレットが必要です。描いた作品は、SNSやブログにアップして楽しめます。
カメラ・写真
カメラは本格的な装備を揃えようとすると、数万円から数十万円の費用がかかります。しかしスマートフォンを使えば、お金を使わずに楽しめます。
スマートフォンできれいな写真を撮る方法は、YouTubeやブログから無料で学べます。
遠方まで撮影に行くと、交通費がかさむでしょう。近場の風景や友人などを被写体にすることでお金をかけずに楽しめます。撮影した写真をSNSやブログにアップすれば、写真が好きな人たちと交流を図れます。
手芸・DIY
手芸やDIYに必要な道具は100円ショップで手に入るケースが多くあります。まずは100円ショップで取り扱いの有無を確認し、手に入らない道具のみを別の場所で購入することで、お金をあまりかけずに手芸やDIYを楽しめます。
実際に100円ショップで手に入る材料や道具の例は、以下の通りです。
手芸
- 糸
- 針
- フェルト
- グルーガン
- ボタン
DIY
- 木材
- ネジ・ビス
- ドライバー
- メジャー
- リメイクシート
- 塗料・はけ
作品をSNSやブログにアップすれば、同じ趣味を持つ人や興味のある人とシェアしたり交流したりと、楽しみの幅が広がります。
メディテーション(瞑想)
瞑想によって神経を研ぎ澄ませて集中力を高めることで、ストレスの緩和やパフォーマンスの向上が期待できます。
メディテーションに特別な道具は必要ないですが、床に敷くマットなどがあると、落ち着いて取り組めます。自分がリラックスできる環境で行うのが望ましいでしょう。
毎日続けることで、雑念がクリアになる効果が見込めます。
ゲーム
ゲームは低コストで長く楽しめる趣味の1つです。
アナログゲーム
- カードゲーム
- ボードゲーム
デジタルゲーム
- テレビゲーム
- アプリゲーム
- オンラインゲーム
アナログゲームは、最初に道具をそろえるだけでずっと遊べるため、コストパフォーマンスに優れています。ただし、一部の対戦型のカードゲームは、カードを集めるために費用がかかる場合があります。
アプリやオンラインゲームには課金要素があるため、お金を使いすぎないよう注意が必要です。
園芸
自宅の庭やベランダなどで植物の栽培を楽しむ趣味が、園芸です。
お金をかけずに楽しむ方法には、以下の例が挙げられます。
- 知人に植物をわけてもらう
- 種から育てる
- 種を採取して増やす
- 挿し木に挑戦する
- プランターは100円ショップで購入する
コツコツと地道に植物を増やすことで、低予算でもすてきな庭をつくれるでしょう。
趣味にお金をかけず安く抑えるコツ
趣味にかかるお金を安く抑えるコツは以下の4つです。
- できるだけ無料のものを利用する
- 趣味に使える予算を決めておく
- すでに持っているもので挑戦する
- こだわりすぎない
できるだけ無料のものを利用する
お金をかけずに趣味を楽しむためには、できるだけ無料のサービスや施設を活用することが大切です。
無料のサービスの例は、以下の通りです。
月に数千円のサブスクリプションでも、複数に加入すると数万円規模の支出になる可能性があります。無料で代替できるサービスがないかチェックしましょう。
趣味に使える予算を決めておく
収入のうち趣味に使える予算は限られます。事前に予算を決めて、適切に管理することが大切です。
趣味の種類や収入によって、必要な費用は異なります。支出をしっかりと把握して、使いすぎないようにしましょう。
すでに持っているもので挑戦する
新しい趣味のために本格的な道具をそろえようとすると、多額の費用がかかります。すでに持っている道具や装備を活用すると、比較的お金をかけずに趣味を楽しめます。
- 古いカメラを使って写真撮影を始める
- 実家で眠っているギターを使う
- 家にある工具でDIYを始める
手持ちの道具でチャレンジすることで、費用がかからないだけでなく眠っていた道具を使うきっかけにもなります。
こだわりすぎない
道具や装備はこだわるとキリがありません。最初は、こだわりすぎないように意識することが大切です。例えばランニングは、普段着やいつも履いているスニーカーで始められるスポーツです。
しかし、こだわって軽量スニーカーやランニング専用のウェアなどをそろえると、数万円単位のお金がかかります。ランナー専用の時計になると、単体で数万円から数十万円の支出になります。
どうしても必要なものは、中古品で手に入らないかチェックしましょう。
趣味と貯蓄を両立させるにはどうすればいい?
趣味を楽しみつつ、貯蓄はしっかり継続したい人もいるでしょう。趣味と貯蓄を両立させるためには、以下のポイントを押さえておくことが大切です。
- 趣味用の口座を分ける
- 出費の優先順位を決める
- 定期的に趣味の予算を見直す
趣味用の口座を分ける
趣味と貯蓄を両立させるためには、以下のように口座を分けるのがおすすめです。
- 趣味用の口座
- 貯蓄用の口座
趣味用の口座の範囲で趣味を楽しむようにすると、使い過ぎが防げるでしょう。
出費の優先順位を決める
すべての趣味に同じようにお金を使っていると、貯蓄は続きません。出費の優先順位を決めておくことで、趣味と貯蓄の両立に役立ちます。
優先順位を決める手順は、以下の通りです。
- 予算を決める
- やりたいことや趣味を書き出す
- 予算内で優先順位をつける
支出の優先度は時期によって変動します。優先順位の順番は定期的に点検しましょう。
定期的に趣味の予算を見直す
趣味にかかるお金は毎月一定ではありません。定期的に予算を見直して、家計を管理しましょう。
予算を見直す際のチェックポイントは、以下の通りです。
- 趣味の数が増えすぎていないか
- 1つの趣味にかかる支出が増えすぎていないか
- 交通費など、趣味以外の支出が負担になっていないか
趣味の支出が多すぎる場合は、何にお金がかかっているかを項目別に洗い出しましょう。そのうえで、今後の方針を考えることが大切です。
まとめ
ランニングや読書など、お金のかからない趣味にはさまざまな種類があります。また、やり方を工夫することで、コストダウンが可能です。
初めから場所や道具にこだわりすぎると費用が膨らむ原因になります。公共施設や100円ショップなどを活用して、お金をかけずに楽しめる方法を探してみましょう。
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