「工夫一つで力は伸びる」発達障がいへの理解を 高知市で7日に企画展

4月2日は、世界自閉症啓発デー。8日までの一週間は、発達障害啓発週間です。これに合わせて、自閉スペクトラム症など、発達障がいの特性を理解してもらおうという企画展が、7日に高知市で開かれます。工夫一つで、人それぞれの力を伸ばしてほしいという思いが込められています。

この日集まっていたのは、発達に特性のある子どもの保護者や支援者たち。7日に開かれる企画展に向けて、着々と準備を進めていました。企画展は、自閉スペクトラム症など、発達障がいについて理解してもらおうと、2023年初めて開かれました。“コミュニケーションが苦手”などの「自閉症」、“読み書きが苦手”といった「学習障がい」などさまざまな特性がある発達障がい。企画展では、発達障がいについて分かりやすく紹介したパネルのほか、自閉症の子どものための支援グッズなどが展示されます。

(こせいにあわせたくふう展 濱田聖一郎 実行委員長) 「ここができないよね?ここが苦手だよね?と思うことが、実は支援グッズを使うことで普通にできるようなことがあるけれども、それを知らないばかりに“できない”を見てしまうのはもったいない。“できる”ように“伸ばせる”ようなイベントを考えています」

例えば、色やイラスト、文字で、気持ちや言葉を”見える化”することが、当事者やまわりの人たちの日常生活を手助けすることにつながるといいます。

(こせいにあわせたくふう展 濱田聖一郎 実行委員長) 「例えば、自閉症の方は、自分の気持ちを外に出しにくいという特性があるので、気持ちの温度を10段階でこれくらいだという表示の方法がある。心を落ち着かせるもの、例えば、入学式の時にドキドキするので、いつもと違うような環境の時に、持つことで安心できるようなグッズもある」

スローガンは、「くふうで活かす個性とチカラ」。工夫一つで特性のある子どもたちの力を伸ばし、生きづらさが解消されればと、濱田さんは願っています。

(こせいにあわせたくふう展 濱田聖一郎 実行委員長) 「入り口は自閉症、発達障がい決して特別なことではなく、周りの理解を深めることで、支援が行き届くような世の中になっていくようなイベントにしていきたい」

企画展は、7日(日)、高知市の帯屋町チャコールで開かれます。会場には、子どもたちの作品や、保護者、支援者が作ったグッズなども展示されます。また、工夫で見えるこどもの個性と題した子育て応援トークショーも行われることになっています。

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