「水を差すなよ」大谷の1号ホームラン ド軍のファンへの“高圧対応”にファン落胆「ケチがついてしまった」

(写真:アフロ)

現地時間4月3日、ドジャース・大谷翔平選手(29)が移籍後初となる今シーズン1号のホームランを打った。大谷は試合後のインタビューで「なかなか調子が上がってこなくて、焦る気持ちを我慢しながら自分のスイングをしようと努めてきた。1本出てよかったと思います」とホームランへの喜びを語った。

また、ホームランボールについては「戻ってファンの人と話して、いただけるということだったので。僕にとってはすごく特別なボールなので本当にありがたいと思いました」と語り、キャッチしたファンから大谷へと返却されたことを明かした。ボールと引き換えに、大谷からはサインボールと帽子2つ、それにバットを贈ったという。

ライブ中継などでは、ボールをキャッチして喜ぶ女性ファンの様子が映し出されており、SNS上では「なんてラッキーなんだ!」と彼女の幸運を祝う声が相次いでいた。

しかし、実はこのホームランボールには衝撃的な舞台裏が――。キャッチしたファンの“告白”を米スポーツメディア「ジ・アスレチック」が報じた。

同紙によると、ボールを手にしたのは夫アレクシス・バレンズエラさんと観戦していたアンバー・ローマンさん。

ローマンさんがボールをキャッチすると、すぐに十数人の警備が夫婦を取り囲んだ。そして、ローマンさんだけが球場のバーに連れていかれたという。そこで交換条件として当初提示されたのはサイン入りの帽子2つのみ。バットとボールはその後の交渉で付け加えられたものだったという。

また、MLBには今回のような記念ボールについて、公式が本物だと認証・登録するシステムが存在する。しかし、ローマンさんはボールをキープするなら認証しないと職員に言われたとも明かした。競売会社の見立てではこのホームランボールは少なくとも10万ドル(約1500万円)の価値があるという。

夫婦は大谷にボールが戻ったことについては嬉しいと思っているといい、ローマンさんは自身のSNSでも、交換してもらった品については満足していると明かしている。ただ一方で、ボールを渡すようにプレッシャーをかけられたことについてバレンズエラさんは「私たちは誰かをゆすろうとしているわけではない。ただ、特別な瞬間だった。平等に扱われるのが当然だと思う」「私がとても大切に思っているチームが、そのような対応を取ったことに、がっかりした」と、球団側の姿勢に疑問を呈していた。また、夫婦は大谷選手とは会ってはいないという。

昨日の喜びから一転、報じられたドジャースの対応を受け、日本でも衝撃が広がっている。特に、元通訳の水原一平氏の賭博疑惑が報じられたばかり。ネット上では第1号ホームランという明るいニュースに水を差す、ドジャースの高圧的な対応に落胆する声が寄せられていた。

《後日、VIPルームにくらい招待すべきだと思いますけどね。そこで対面してあげたら良いんじゃないかな?それぐらいの価値があるボールだと思う》
《塩対応はダメだろ。会って練習用でいいからグローブぐらいあげろよ》
《せっかくの第一号ホームランだったのにケチがついてしまった。どちらが悪いのかわからないけど、本人に会わせるくらいはしてあげてもよかったんじゃない?残念》
《大谷選手と会えて直接手渡すことができたんだと思っていた。それはちょっと残念。ファンを大切にするドジャースと大谷選手、事情はあれ今からでもなんとかしてほしいと思う》
《もうさぁ、余計な所で大谷にとってネガティブな話題を作って水を差すなよ。球団もその辺、少しは気を遣ってくれよ。せっかく第1号が出て明るい話題になってるのに》

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