【SNSの闇】不登校の原因は『ネットいじめ』→ 保護者も先生も信じられなかった「驚きの実態」とは?

SNSは便利なツールの一つですが、子ども達にとってはまた別の使い方があり、イジメを誘発することも少なくないようです。時代とは言え、自分の子どもが巻き込まれたらと不安に感じますよね。これは筆者の友人とその息子が巻き込まれた、SNSイジメのお話です。

イジメの横行

私には中学生の息子がいます。
息子が通う中学校は小さな学校なのにイジメが横行していて、クラスの1/3が不登校になるような事態になっていました。

息子の話によると、ほとんど学校に来ない子もいれば、保健室登校などをしている子もいるとか。
それにしても30人中10人近く不登校になっているなんて、感染症の学級閉鎖に近い……と保護者たちは学校に相談。

教育委員会も事態を重く捉えたようで、ついに学校側が調査に乗り出しました。

SNSでのイジメ

調査では、どうやらSNS上でのイジメが原因であることが分かったそうです。
学校側から報告を受けたのですが、その実態は正に時代を反映するものでした。

①グループを作った後にイジメの対象者を除いた別のグループを作る
②学校の裏掲示板があり一人を標的にして匿名で悪口を書き込んでいる
③平気でアカウントのブロックや削除を行うためSNS上で仲間はずれが普通に行われている

私たち親世代とは異なる質のイジメに、現代の闇のようなものを感じました。

学校の対策

この事態を受けて、学校側はSNSの利用を制限しようとしました。
しかし、スマホを当たり前に持っていて、家で自由に使っている子ども達には全く抑止力がありませんでした。

実際に部活動の連絡などはSNSを使用していましたし、クラスごとの連絡などはグループを作って行っていたことも、制限できない原因になっていました。

その後、市の教育委員会が本格的に動き出し、学校連絡でSNSを使用することを禁止。
市で独自のアプリを作り、学校、クラス、部活動の連絡はこのアプリで行うことになったのです。

今まで否応なしにSNSを利用していた学校側も、市のアプリを使用することでSNSの禁止をハッキリと打ち出してきました。

結果は?

しかし息子の話では、不登校生徒の数は全く減っていないそうです。
未だにイジメが横行していることは想像に難くありません。

先生や保護者の世代では、学生時代にSNSでのイジメなどなかったという人が多く、今の子どもは生き辛いんだとかわいそうに感じたと話しています。
SNSと共存するためにはどうすれば良いのか、本腰を入れて向き合っていく必要がありそうです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K

© 株式会社ファッションニュース通信社