原子力規制委員会で初代の委員長を務めた田中俊一さんが自民党県議団に講演し、複合災害時の避難のあり方について語りました。
講演会は冒頭のみ公開されました。田中元委員長は自然災害と原発事故が同時に起こった場合の避難ついて「被ばくによる健康被害は相当量の蓄積によって起き、数日で影響は出ない」として、無用な避難で犠牲者が出ないよう屋内退避が重要とする自身の考えを伝えました。
これに対して自民党の県議からは「本当に被ばくを抑えられるのか」「事故時と事故後の対応は別ではないか」など意見が上がったということです。
■自民党 皆川雄二総務会長
「議論が平行した部分もあったし理解した人も中にはいると思うが、だからと言って安全ですぐに再稼働するというところに至っていないのは事実。」
皆川総務会長は「もう一度、新規制基準に適合した柏崎刈羽原発の認識を学ぶべき」と話しました。