100年続いた銭湯の歴史をつなぐ 若者たちの挑戦 外国人客にも銭湯体験を【新潟・三条市】

100年続いた銭湯の復活を

三条市民に100年にわたって愛され、去年11月に営業を停止した銭湯があります。全国で銭湯の存続が危ぶまれる中、再建に向けて地元の若者が動き出しています。

住宅街に昭和風情を醸し出す銭湯「泉乃湯」。洗い場のタイルを入念に磨いているのは、店主の小泉允彦さんです。

■泉乃湯4代目店主 小泉允彦さん(43)
「細かい目地の汚れまでしっかり落としたいので、なるべく丁寧にやっています。」

泉乃湯は、昭和元年1926年に小泉さんの曾祖父が開業。97年に渡って地域の生活に欠かせない存在でしたが、去年11月、3代目の店主である小泉さんのお父さんが、高齢を理由に休業を決めました。

■泉乃湯4代目店主 小泉允彦さん(43)
「ずっとここで育ったので、ここはずっと残していきたいなぁと。小さい頃からここのお風呂で生活してきたので、近所の方からも無くなると困る、寂しいという言葉を聞き、自分が出来るところまでやってみようと思った。」

泉乃湯の再建は、三条市のベンチャー企業「株式会社下田村」がサポート。
運営する古民家ホテルの外国人客に日本的な銭湯を体験してもらう狙いです。

■下田村代表取締役村長 今井将智さん
「外国の方々は日本の歴史とか文化に興味を持ってくれている人が多い。銭湯は気にいっている様子は感じられます。」

急ピッチで掃除やタイルの張替などを進め、男風呂は準備が整いました。今月24日には、再オープンを予定しています。

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