約700人が孤立の台湾地震 SNSの“ニセ動画”に注意!見きわめ方や投稿される理由を専門家が解説

2024年4月3日に台湾東部で最大震度6強を観測した地震。死者はこれまでに12人、けが人は1106人にのぼり、約700人が孤立しています(2024年4月5日午前11時30分時点)。こうした中、問題となっているのがSNSに投稿される“ニセ動画”の投稿です。見きわめ方や、投稿される理由を専門家に聞きました。

【写真10枚】台湾地震の被害とSNSに投稿された“ニセ動画”

約700人が孤立の台湾 地震の“ニセ動画”が投稿が問題に

巨大なレンガに押しつぶされた車など、都市部にも及んでいる地震の爪痕。

日本人に人気の景勝地『太魯閣公園』(たろここうえん)では、渓谷に向かう道路ではトンネル手前の路面が完全に崩壊。

この『太魯閣渓谷』(たろこけこく)や鉱山などでは15人が安否不明、705人が孤立したままで、4月5日の日本時間午前7時から捜索が開始されています。

こうした中、SNSで投稿されている台湾地震のニセ動画が問題となっています。

台湾地震の映像として投稿された動画の中には、実際には2023年2月にトルコ南部で起きた地震で建物が倒壊する瞬間など、今回の地震とは関係ない映像を投稿しているケースが複数見られます。

中には、2021年8月に中国でビルを解体したときにビルが次々に倒れる様子を映したものなど、地震の映像ですらないケースも。

こうした“ニセ動画”が投稿される理由について、ITジャーナリストの三上洋さんに話を聞きました。

ITジャーナリスト 三上洋:
フォロワーを増やしたい、もしくはイタズラをする、SNSで目立ちたいという安易な気持ちでやっている人が多いと思います。

本物と偽物の情報を見極める方法としては、「投稿者の以前の投稿とプロフィールを見ることで、以前に怪しい投稿をしていたり、明らかに現地にいないことが分かる」と三上さんは言います。

また、発信されている情報が信頼のおけるソースを元にしているかどうかをきちんと確認することが大切だとして、その上でニセの動画については「被災者に迷惑をかけることになるので、リポストや引用投稿などの拡散は絶対にしないことが大切」ということです。

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