元保護ねこが“着こなした”意外なもの 「誇らしげな」姿に4.3万“いいね”の大反響 「お似合いですね」

日向ぼっこするつくねちゃん【写真提供:猫目(@nekomeyome)さん】

ねこには、狭くて暗いところに入りたがる習性があります。そのため、段ボールや空き箱など、お気に入りの箱に入って遊ぶことは“あるある”でしょう。X(ツイッター)では、箱を見事に“着こなし”、自慢げにくつろぐねこが話題になっています。飼い主の猫目(@nekomeyome)さんに詳しいお話を伺いました。

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意外なものを身に着け“へそ天”でくつろぐねこが話題に

「新しいビールパックを着て誇らしげなねこ」

そんなコメントが添えられた写真には、6缶入り缶ビールの紙パッケージを身にまとい、仰向けでくつろぐねこが写っています。手足をピンと伸ばし、“へそ天”で寝転ぶねこの胴体には、筒状になっているビールパックがジャストフィット! まるで腹巻きのように、上手に着こなしています。自慢げな表情からは「どや! いいでしょ!」といった声が聞こえそうです。

この写真がXで公開されると、4.3万件もの“いいね”を集めました。リプライ(返信)や引用リポストには「フィットしているw」「お似合いですね」「優勝ww」「チャンピオンベルトやんけw」「これが本当のビールっ腹というやつか……」などの声が寄せられています。

お迎えしたばかりの頃のつくねちゃん【写真提供:猫目(@nekomeyome)さん】

ストレスを感じやすいつくねちゃん ねこ用の服を着るのは苦手

ビールパックを素敵に“着こなして”いたのは、キジ白の女の子で6歳の「つくね」ちゃんです。神経質な性格で、静電気や地震、選挙カーの音などに反応し、怖い思いをするとストレスを感じて毛をむしってしまうほど。そのため、飼い主さんは「保護服を着てほしい」と考えていますが、服を着るのにもストレスを感じてしまうそうで、対処法を模索しています。

飼い主さんがつくねちゃんと出会ったのは、先代ねこを看取った直後のこと。倉庫に住み着いた野良ねこが子ねこを産み、対処に困っていた隣人から譲り受けました。

飼い主さんは、生後1か月ほどの小さなつくねちゃんをお迎えし“子育て”に奮闘。現在のつくねちゃんは、触れようとすると噛むこともあるほど怖がりのようです。飼い主さんは「10年もすれば落ち着くから、撫でたり抱っこしたりもできますよ」との獣医さんの言葉を信じ、そのときが来るのをとても楽しみにしています。

ビールパックを“着て”誇らしげなつくねちゃん【写真提供:猫目(@nekomeyome)さん】

ビールパックがマイブーム! 華麗に“着こなす”つくねちゃん

今回話題になったのは、つくねちゃんが6缶入り缶ビールの紙パッケージで遊んでいるときに撮影された写真です。つくねちゃんは購入したねこ用おもちゃより、通販の梱包材や輪ゴムなど身近なもので遊ぶのが大好き。とくにビールパックは最近のお気に入りで、飼い主さんは処分する前に、そばで見守りながら遊ばせています。

「首のあたりまでは、毎日突っ込んでいます。前進しつつ腹部まで下ろすこともありますが、仰向けで得意げにしていたのは今回が初めてでした」

このあと、2分ほどそのまま寝転がっていたつくねちゃん。シャッター音を聞いてそっぽを向いたあと、うねうねと波のような動きでにょろりとビールパックから抜け出たそうです。

初めてビールパックにはまってしまいびっくりしているつくねちゃん【写真提供:猫目(@nekomeyome)さん】

つくねちゃんがこうしてビールパックに入るようになったのは、1年ほど前から。当時は、遊んでいる拍子に体がすっぽり入ったことに驚き、しばらくビールパックを警戒していました。ところが気に入ったのか、2度目以降は自ら頭を突っ込むように。少しずつ、ビールパックを“着る”ようになったそうです。

「気に入った理由は想像もつきません。前述の通りねこ用の服を嫌がるので、『なんでビールのパックは平気なの……!』という思いで眺めています(笑)」

最近はビールパックを“着た”まま歩くようになったというつくねちゃん。いつか、苦手な服を着こなすときが来るといいですね。

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