「夢みたいな経験」 賞金王・中島啓太が東京ドーム“初登板”

大役を立派に務めた(撮影/内山孝志朗)

男子プロゴルファーの中島啓太が5日、東京ドームで行われたプロ野球・読売ジャイアンツ対DeNAベイスターズ戦で始球式の投手を務めた。

2023年シーズンの国内ツアー賞金王で、前週「ヒーローインディアンオープン」で日本勢史上5人目の欧州ツアー制覇を遂げた23歳が“夢舞台”に立ったきっかけは、ことし1月に巨人の菅野智之投手らと行ったハワイ合同自主トレだった。

幼い頃から巨人の大ファンであることを公言していた中島の元に、菅野選手から自主トレの誘いがあった。「ヒーローインディアン」を制した3月31日の夜には、菅野選手から祝福のLINEも届いた。

背番号は大好きな「24」(撮影/内山孝志朗)

欧州ツアーVの前から決まっていたというこの日の始球式には、自主トレ時に菅野選手から贈られた赤と黄の特注品グローブを持参した。ユニフォームの背番号は、自身の誕生日(6月24日)でもあり、ゴルフボールにも入れるくらい大好きな「24」を選んだ。

緊張の一球は惜しくもショートバウンドに(撮影/内山孝志朗)

「本当に夢みたいな経験。決まったときから楽しみにしていた」という大役。捕手を務めた菅野選手への一球は惜しくもショートバウンドだったが、「すごく緊張した。今までゴルフで感じたことのない緊張感だった。でも、こういう機会を与えていただき楽しかったです。(自己採点は)20点ですね」と安どの表情で振り返った。

巨人・菅野智之投手(左)との縁で始球式が実現した(撮影/内山孝志朗)

「ジャイアンツの日本一を心から祈っていますし、自分もシーズンが終わった頃には良い成績でいられるように頑張りたい」とさらなる飛躍を誓い、最後には「ゴルフにも始球式があっても面白いんじゃないかな」と話した。

始球式前には場内に紹介された(撮影/内山孝志朗)

海外メジャー「マスターズ」や国内男子ツアー「ダンロップフェニックス」など、オナラリースタート(名誉スタート)が慣例となっている大会もあるが、「例えば、最終日の最終組が打つ前だったり、もし時間が取れるようだったら、いろんな他競技の選手を呼んで始球式をしても面白いと思う」と提案した。(編集部・内山孝志朗)

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