結婚を考えていますが「彼氏の年収」が理由で両親が結婚を認めてくれません。「30代」で「年収250万円」は低いほうなのでしょうか?

30代の男性・女性それぞれの平均年収

国税庁長官官房企画課が公表している「令和4年分 民間給与実態統計調査」では、30代の男性・女性それぞれの平均年収は表1のようになっています。

表1

※厚生労働省「令和4年分 民間給与実態統計調査」を基に筆者作成

30代前半と後半では年収の平均は異なりますが、男性は年齢が上がるにつれて年収も増えています。このことからも、30代男性の年収が250万円というのは、平均よりも低いことが分かります。

そのため、結婚して家庭を持つなら年収が250万円では少し不安を感じる方もいるかもしれません。一方で、女性は30代前半から後半になると若干平均年収が下がることが分かります。

30代後半になると、妊娠出産などで働けない期間が生じることや時短勤務をする人が増えることも考えられます。そのときのために、収入を増やすことについて考えておくことが大切です。

結婚を考えるなら収入を増やす方法を検討する

株式会社キャリアデザインセンターが実施したアンケートによると、結婚相手に求める最低年収は?という問いに対する回答で最も多かったのは「500〜600万円未満」で29.7%でした。

一方で、「300円未満」は1.1%と低い結果が出ています。この結果から、30代で年収が250万円の状態で結婚を考えるなら、収入を増やすことを検討してみてもよいでしょう。ここでは、収入を増やす方法を3つご紹介します。

昇給

現在働いている会社で昇給すれば、おのずと収入は増えると考えられます。

実績を作り昇給していけば、役職が就き「役職手当」や「基本給が上がる」可能性があります。そのためには、資格を取得したりスキルを磨いたりするなど日々の努力も必要です。

転職

1番確実に年収を上げる方法は、今の職業より水準の高い職業への転職です。業界によっても平均年収の額が異なるため、チェックしてみましょう。

国税庁が公表している業種別の平均給与は、最も高い業種で化学工業の568万円、次いで金融保険・不動産業の558万円となっています。また、転職の際には年収だけでなく、福利厚生や交通費がどれだけ出るのかなども考慮して考えておくことも大切です。

副業

副業が可能な職場なら、副業を行うことも検討しましょう。副業は収入がアップするだけでなく、自分のスキルを改めて見つめ直し、経験を積める可能性もあります。

ただし、本業の支障にならないように休日のみピンポイントで行える仕事や、すき間時間に進められる仕事を選びましょう。また、会社によっては副業が禁止されている場合があるので、事前に必ず確認する必要があります。

年収を増やす方法を検討しよう

30代男性で年収250万円は、平均値を下回る結果となりました。結婚するとなると、少し生活に不安が出てくるでしょう。結婚後、もしものときの不安が少しでもなくなるよう、収入を増やす方法を検討しておきましょう。

また、日頃から節約を心がけ、少しずつでも貯蓄を殖やすことも大切です。

出典

国税庁長官官房企画課 令和4年分 民間給与実態統計調査 ―調査結果報告―
株式会社キャリアデザインセンター 女の転職type【調査】結婚相手に求める年収は? 選択的夫婦別姓どう思う? 864人の働く女性に聞いてみた
国税庁 1.平均給与

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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