桜前線北上中!南信は“春らんまん” 「天下第一の桜」も開花宣言 長野市城山公園は「つぼみ」も…一足早く花見小屋オープン

飯田市座光寺の「麻績の里舞台桜」

長野県内でも桜前線が北上しています。南信の飯田市では市内の多くの桜がすでに見頃に。伊那市の高遠城址公園でも、5日に開花が宣言されました。長野市の城山公園はまだつぼみですが、一足早く花見小屋が営業を始めました。

木造校舎の隣にあるシダレザクラの大木。飯田市座光寺の「麻績の里舞台桜」です。

高さ12メートル、樹齢は350年。花びらの数が5枚から10枚と花ごとに異なる、珍しい桜です。

飯田市座光寺の「麻績の里舞台桜」

5日現在、5分咲きです。

桜を見た人:
「とてもきれいで、ちょうど咲いていたのでタイミングよく見られてよかった」

飯沼諏訪神社の石段桜

一方、石段の周りで咲き誇っているのは「飯沼諏訪神社の石段桜」。ヤマザクラなど約40本が植えられていて今が満開です。

桜を見た人:
「毎年見に来ます。今年もきれいに咲きました。下から見た方がきれいなんですよ」

飯田市は、春らんまんの季節を迎えています。

伊那市の高遠城址公園の桜

開花宣言:
「日本三大桜名所のタカトオコヒガンザクラが開花したことを宣言します」

5日開花が宣言されたのは、伊那市の高遠城址公園。例年より3日、2023年より11日遅い開花です。

高遠城址公園の桜(2023年取材)

満開となると一帯がピンクに覆われ、「天下第一の桜」とも言われる高遠城址公園。

全国から観光客が訪れ、2023年の入り込みは10万人以上に上りました。

高遠城址公園の桜

まだ咲き始めですが、5日も多くのツアー客が訪れていました。

桜を見た人:
「ソメイヨシノと違ってピンクがかっているのでかわいらしいです、花びらも」

6日から園内を有料にしてさくらまつりを開催し、3分咲き以上になると夜桜のライトアップも行います。

今年は12万人以上の入り込みを見込んでいます。

6日7日の週末には、松本城や上田城も開花が予想されています。

城山公園の桜はつぼみの状態

一方、長野市の城山公園。

2023年は3月28日に開花し、4月に入ると見ごろを迎えていましたが、今年はまだつぼみの状態。

日本気象協会によりますと、城山公園の桜の開花予想は11日。あと1週間ほどかかる見込みです。

花見小屋に訪れた客

(記者リポート)
「桜の花はまだつぼみですが…あちらには多くの客が訪れ、飲食を楽しんでいます」

5日、一足早く伝統の花見小屋がオープン。早速、ちょっと早めの花見を楽しんでいました。

客:
「まだ(桜)咲いていなかったもので残念なんですけど、気分だけでもと思って」

城山公園

今年は、新型コロナが5類に移行してから初めての花見シーズンで、店も客足に期待を寄せています。

花見茶屋鶴亀・斎藤幸代店主:
「本当に思いっきりお花見を楽しんでいただけるのは、久しぶりだと思いますので、景色もいいので、ぜひお楽しみいただけたら」

花見小屋の営業は22日までの予定です。

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