田舎館・田んぼアート、今年は「新千円札」富嶽三十六景と北里柴三郎 第2会場は「じいさんばあさん若返る」

第1会場の「神奈川沖浪裏と北里柴三郎」イメージ図
第2会場の「じいさんばあさん若返る」イメージ図©新挑限・KADOKAWA/じいさんばあさん若返る製作委員会

 青森県田舎館村の名物イベント「田んぼアート」第1会場の今年の題材が、7月に発行される新千円札をモチーフとした「神奈川沖浪裏と北里柴三郎」に決まった。同村むらおこし推進協議会長の鈴木孝雄村長が5日、同村役場で記者会見し、発表した。第2会場の題材は、平川市出身の漫画家・新挑限(あらいどかぎり)さん原作で7日からテレビアニメ放送が始まる「じいさんばあさん若返る」。

 村役場に隣接する第1会場は左側に、葛飾北斎の「富嶽三十六景」神奈川沖浪裏を描く。2007年にも制作した図柄で、当時は3色の稲を使って表現していたが今年は7色に。より立体的で迫力ある波の再現を目指す。

 右側は新千円札の肖像、北里柴三郎を表現。北里を学祖とする北里大学は十和田市に獣医学部を置くなど、青森県とゆかりがある。

 「神奈川沖浪裏をもう一回やってみたいという思いがあり、北里と一緒に千円札の出る今年がチャンスだと思った」と鈴木村長。「今の最高の技術をもって原画そのもののような素晴らしいものができると期待している」と語った。

 第2会場の「じいさん-」は、青森県でリンゴ農家を営む老夫婦が金色のリンゴを食べたことで突然若返る物語。弘南鉄道などとのコラボ企画も進んでおり、「一緒に津軽地方を盛り上げたい」としている。

 第1会場は村役場4階展望所で6月3日から、第2会場は道の駅いなかだて内の弥生の里展望所で同15日から、ともに10月14日まで公開する。見ごろは7月中旬~8月中旬という。

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