コーディ・ジョン、ニューEP『DEATH WOBBLES』リリース ニューノスタルジアの新境地を開く全8曲

コーディ・ジョンが、ニューEP『DEATH WOBBLES』を配信リリースした。

同EPにはDenzel CurryやGoldLink、JP THE WAVY、SIRUPなども手がけるオーストラリア/日本をルーツに持つプロデューサー タカ・ペリー(Taka Perry)と共作された先行シングル「DEATH WOBBLES」や「SHOOT!」のほか、リード曲「Sabrina」を含む6曲の新曲が収録。1990年代の音楽スタイルと2000年代のビジュアルからインスピレーションを得る彼は、同EPで歌手、ソングライター、プロデューサーとしての自信を堂々と示し、ニューノスタルジアの再興を次のレベルに引き上げている。

リード曲「Sabrina」は、ノスタルジーに満ちたEPのテーマを体現。クレイグ・デイヴィッドやアッシャー、ザ・ネプチューンズなどコーディ自身が影響を受けてきた、魅力あるボーカルフックと洗練されたプロダクションを兼ね備えた楽曲に。歌詞は、心を蝕むような人間関係における内面的な戦いに向き合う内容となっている。

EPの最後に収録された「Curtain Call」は感動的なピアノバラードで、これまでで最も印象的ともいえるボーカルパフォーマンスを披露している。

■コーディ・ジョン コメント

・EP『DEATH WOBBLES』について

ファーストEP 『Untied Shoes』では、大人の世界に足を踏み入れ、自分が何をしているかを知っているかのように振る舞うことを模索していたんだ。今作『DEATH WOBBLES』は、人生の次のステージへと進むストーリーを語っている。初めての恋愛、初めての別れ、初めて年齢で悩んだこと、子供時代の友情からの成長、そして有害な関係の複雑さを知るなど、自分の世界は自分が思っていた以上に大きかったということに気づいたんだ。

・リード曲「Sabrina」とルーツのクレイグ・デイヴィッドやアッシャー、ザ・ネプチューンズらについて

彼らを聴きながら育っているから、この方向性で曲を作りたいと常に思っていたんだけど、今までなかなか準備ができていなかったんだ。

Jasonとのプロダクション作業は本当に楽しかったし、僕のお気に入りの要素をすべて組み合わせたんだ。速いギターのかき鳴らし、バウンシーなビート、積み重ねられたBrandy(ブランディー)風のハーモニーとボーカルプロダクション、といった感じにね。

・「Sabrina」の歌詞について

どこかで、その(有害)関係から立ち去るべきだとわかっていながら、独りになることの恐怖から、悪い部分には目をつむってしまう。これは自分の体験と、友人の体験とをブレンドして表現してみた。支配的な関係について書き始めたら、“you got me in a trance, got me in a spell(君のせいでトランス状態に、君はぼくに魔法をかけた)”という歌詞が出てきたんだ。ふと「魔女サブリナ」を思い浮かべ、彼女ならパートナーをコントロールする能力があって、相手を操作することでそのままで良いと思わせられる。そこからタイトルが付けられたんだ。“Love it how you hold my hand really tight, just ignore the blood spilling out the side(しっかり手を握ってくれるのは嬉しいんだけど、その脇からは血が流れ続けているんだ)”。これは愛がどのように見えるべきかの象徴でもあるんだけど、こういった支配的な関係は毒に包まれているんだ。

(文=リアルサウンド編集部)

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