世界レスリング連盟（UWW）は4月4日、今月19日（金）～21日（日）にキルギス・ビシュケクで行われるパリ・オリンピック・アジア予選のエントリーを発表した。男女18階級に209選手が名を連ね、各階級、上位2選手が出場枠を獲得する。
2021年東京オリンピックに不出場だった北朝鮮が、女子5階級、男子各スタイル2階級の計9階級でエントリーした。日本は男子8階級で出場枠獲得へ挑む。出場階級の主なエントリー選手は下記の通り（最終エントリーで変更される場合もあります）。
▲世界のレスリング界に、再び北朝鮮旋風が巻き起こるか＝写真は2019年世界チャンピオンのパク・ヨンミ（今回の予選には出場しません）
男子フリースタイル65kg級
《日本代表》清岡幸大郎（日体大）／《アジアの出場枠獲得国》イラン
昨年のアジア大会優勝のツルガ・ツムルオチル（モンゴル）は不出場で、2022年世界選手権代表のチョグバクラシュ・チェベーンスレンが出場。インドも常連だった2021年東京オリンピック3位のバジラン・プニアではなく、2022年U20世界選手権3位のスジートが出てくる。
北朝鮮は、アジア大会3位のキム・クォンジン。キルギスは70kg級で2022年世界選手権3位のエルナザル・アクマタリエフが階級を下げて出てくる。
《エントリー選手》＝17選手
Alibeg ALIBEGOV (BRN)
Shaohua YUAN (CHN)
SUJEET (IND)
Mohammed KAREEM (IRQ)
Kotaro KIYOOKA (JPN)
Maiis ALIYEV (KAZ)
Ernazar AKMATALIEV (KGZ)
Junsik YUN (KOR)
Tsogbadrakh TSEVEENSUREN (MGL)
Muhammad ABDULLAH (PAK)
Abdullah ASSAF (PLE)
Kwang Jin KIM (PRK)
Divoshan CHARLES FERNANDO (SRI)
Abdulmazhid KUDIEV (TJK)
Jelaletdin SEYIDOV (TKM)
Umidjon JALOLOV (UZB)
Ibrahim GUZAN (YEM)
男子フリースタイル86kg級
《日本代表》石黒隼士（自衛隊）／《アジアの出場枠獲得国》イラン、カザフスタン、ウズベキスタン
昨年のアジア大会2位のディーパック・プニア（インド）がエントリー。昨年の世界選手権5位で、そのあとの特別試合で敗れたマゴメド・シャリポフ（バーレーン）が出場枠獲得に再挑戦する。
世界選手権7位のバトエルデネ・ビャンバスレン（モンゴル）、アジア大会3位のドブレトムラト・オラズギリジョフ（トルクメニスタン）が予想通りに出てくる。
《エントリー選手》＝11選手
Magomed SHARIPOV (BRN)
Vuthy HENG (CAM)
Zushen LIN (CHN)
Deepak PUNIA (IND)
Mustafa AL OBAIDI (IRQ)
Erzo ISAKOV (JOR)
Hayato ISHIGURO (JPN)
Nurtilek KARYPBAEV (KGZ)
Gwanuk KIM (KOR)
Bat Erdene BYAMBASUREN (MGL)
Dovletmyrat ORAZGYLYJOV (TKM)
男子フリースタイル97kg級
《日本代表》吉田アラシ（日大）／《アジアの出場枠獲得国》バーレーン
イランからは、昨年の世界選手権92kg級8位で、今年1月の「ザグレブ・オープン」の97kg級でカイル・スナイダー（米国＝2016年リオデジャネイロ王者）を破ったアミラリ・アザルピラがエントリー。モンゴルは、昨年のアジア選手権92kg級3位でアジア大会97kg級3位のガンキュヤグ・ガンバータル。
昨年のアジア選手権2位でアジア大会3位のハビラ・アウサイマン（中国）が出てくるほか、マゴメド・イブラギモフ（ウズベキスタン）も手強い（注＝この階級に同姓同名の選手がいますが、東京オリンピック代表の選手と思われます）。
《エントリー選手》＝12選手
Awusayiman HABILA (CHN)
DEEPAK (IND)
Amirali AZARPIRA (IRI)
Arash YOSHIDA (JPN)
Alisher YERGALI (KAZ)
Andrey ARONOV (KGZ)
Juhwan SEO (KOR)
Gankhuyag GANBAATAR (MGL)
Muhammad INAM (PAK)
Badzha KHUTABA (SYR)
Shatlyk HEMELYAYEV (TKM)
Magomed IBRAGIMOV (UZB)
男子フリースタイル125kg級
《日本代表》山本泰輝（自衛隊）／《アジアの出場枠獲得国》イラン
2022年世界選手権2位のルハグバゲレル・ムンフツル（モンゴル）、2021年東京オリンピック出場のユスプ・バティルムルザエフ（カザフスタン）、東京オリンピックの代表でアジア大会3位のアイアール・ラザレフ（キルギス）らが予想通りエントリー。
中国は昨年のアジア選手権3位の選手ではなく、世界選手権代表のチウェイ・デン、ロシアから国籍変更のシャミル・シャリポフ（バーレーン）と手強い選手が出てくる。
《エントリー選手》＝12選手
Shamil SHARIPOV (BRN)
Zhiwei DENG (CHN)
SUMIT (IND)
Taiki YAMAMOTO (JPN)
Yusup BATIRMURZAEV (KAZ)
Aiaal LAZAREV (KGZ)
Yeihyun JUNG (KOR)
Lkhagvagerel MUNKHTUR (MGL)
Zaman ANWAR (PAK)
Omar SAREM (SYR)
Zyyamuhammet SAPAROV (TKM)
Khasanboy RAKHIMOV (UZB)
男子グレコローマン67kg級
《日本代表》曽我部京太郎（日体大）／《アジアの出場枠獲得国》イラン
昨年の世界選手権で5位入賞を果たしながら特別試合で敗れて出場枠を逃したアマントゥール・イスマイロフ（キルギス）、2022年アジア選手権優勝で2023年アジア大会2位のメイルジャン・シェルマハンベト（カザフスタン）、昨年のアジア選手権優勝のアブロル・アタバエフ（ウズベキスタン）と、中央アジアの強豪が予想通りエントリー。
オリンピック3大会連続出場を目指すリュ・ハンス（柳漢壽＝韓国）が、どこまでやるか。
《エントリー選手》＝15選手
HUSIYUETU (CHN)
Muhammad ALIANSYAH (INA)
ASHU (IND)
Karrar ALBIDHAN (IRQ)
Kyotaro SOGABE (JPN)
Meiirzhan SHERMAKHANBET (KAZ)
Amantur ISMAILOV (KGZ)
Hansu RYU (KOR)
Faisal ALDOSSARY (KSA)
Jason BAUCAS (PHI)
Yong Jin RO (PRK)
Mohamad ALOBEID (SYR)
Firuz MIRZORAJABOV (TJK)
Rovshen ATDAYEV (TKM)
Abror ATABAEV (UZB)
男子グレコローマン87kg級
《日本代表》阪部創（自衛隊）／《アジアの出場枠獲得国》カザフスタン
2021～23年のアジア選手権を制したイラン選手は不出場。同国からは昨年の世界選手権82kg級2位のアリレザ・モフマディピアニが出てくる。今年1月の「ザグレブ・オープン」87kg級で2位と結果を出している。
ウズベキスタンはアジア大会優勝のジャルガスベイ・ベルディムラトフ（ウズベキスタン）で、キルギスは予想に反して昨年のU20世界選手権3位のアサン・ジャニショフが抜け出てきた。アジア大会3位のスニル・クマール（インド）とともに上位進出が予想される。
《エントリー選手》＝12選手
Haitao QIAN (CHN)
Sunil KUMAR (IND)
Alireza MOHMADIPIANI (IRI)
Sultan EID (JOR)
Soh SAKABE (JPN)
Yumeto AOYAMA (JPN)
Asan ZHANYSHOV (KGZ)
Sanghyeok PARK (KOR)
Aryan BIN AZMAN (SGP)
Sukhrob ABDULKHAEV (TJK)
Yhlas ABDURAZAKOV (TKM)
Jalgasbay BERDIMURATOV (UZB)
男子グレコローマン97kg級
《日本代表》仲里優力（佐賀県スポーツ協会） ／《アジアの出場枠獲得国》イラン
87kg級で2021年東京オリンピックに出場し、97kg級で2023年アジア大会3位のルスタム・アッサカロフ（ウズベキスタン）、アジア選手権で2022年3位、2023年2位のウズール・ジュズプベコフ（キルギス）がエントリーしてきた。
アジア大会2位のリ・イミン（李一鳴＝中国）、2021年アジア選手権2位のキム・セウンジュン（韓国）らの東アジア勢が、どこまで上位へ食い込むか。
《エントリー選手》＝10選手
Yiming LI (CHN)
NITESH (IND)
Yuri NAKAZATO (JPN)
Olzhas SYRLYBAY (KAZ)
Uzur DZHUZUPBEKOV (KGZ)
Seungjun KIM (KOR)
Ibrahim FALLATAH (KSA)
Mirzoamin SAFAROV (TJK)
Amanberdi AGAMAMMEDOV (TKM)
Rustam ASSAKALOV (UZB)
男子グレコローマン130kg級
《日本代表》奥村総太（自衛隊） ／《アジアの出場枠獲得国》イラン、中国
出場枠獲得候補の一番手と目された2022年アジア選手権優勝のアリムハン・シズディコフ（カザフスタン）が予想通りエントリー。昨年のアジア選手権3位のロマン・キム（キルギス）、2022年U20世界選手権3位のテムルベク・ナシモフ（ウズベキスタン）がどこまで闘えるか。
韓国は昨年のアジア大会3位の選手ではなく、世界選手権代表のイ・セウンチャンが出てきた。
《エントリー選手》＝9選手
NAVEEN (IND)
Ali AL SHARUEE (IRQ)
Sota OKUMURA (JPN)
Alimkhan SYZDYKOV (KAZ)
Roman KIM (KGZ)
Seungchan LEE (KOR)
Eduard BABENOSHEV (TJK)
Aybegshazada KURRAYEV (TKM)
Temurbek NASIMOV (UZB)
