ダイアナ妃、「予備」のウェディングドレスの存在が明らかに

ダイアナ妃には、結婚式に向けて本人の知らないところで「予備」のウェディングドレスが用意されていたそうだ。1997年に自動車事故により36歳という若さで他界したダイアナ妃が、当時皇太子だったチャールズ国王との1981年の挙式で25フィート(約7.6メートル)のトレーンが特徴的なウェディングドレスを着用したことは有名だが、デザイナーのエリザベス・エマニュエルは、それが盗難に遭った場合に備え、2番目のドレスを準備していたという。

元夫デヴィッド・エマニュエルと共に同ドレスをデザインしたエリザベスは、ピープルにこう話している。「私たちは妃を心配させたくありませんでした。極秘にしていたんですよ。少し神経過敏になっていたんですが、『誰かが侵入して、ドレスを盗んだり、何かがこぼれたり、火事になったらどうするんだろう?』って考えたんです。そこで『バックアップとなるドレスを作ろう』と思いました」

予備のドレスは、ボリュームのあるパフスリーブとなっていたオリジナルのものとは異なり、 妃の腕によりフィットするスリムな袖がついていたそうだが、その後の行方は知らないという。「(2番目のドレスは)白でした。ロイヤルウェディングのドレスの色だった深いアイボリーではありませんでした」「『もし何かあったら、私たちはこれを完成させよう』って考えていたんです。でもその後サンプルと共に置かれていた可能性があります。おそらく再利用されたか、捨てられたか、どうでしょうね。私は実現しなかったドレスと呼んでいます」

そんなエリザベスは最近、ダイアナ妃を記念したバーチャル・ミュージアム向けに、古いスケッチから同ドレスを再現していた。

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