栃木・都賀幼稚園で職員が園児蹴る 市が運営改善を指導 保護者の問い合わせで発覚

 栃木市都賀町家中(いえなか)の認定こども園「都賀幼稚園」で2月、男性職員が指導中に園児を蹴っていたことが5日までに、複数の関係者への取材で分かった。園は取材に対し、職員が園児を蹴ったことを認めている。栃木市も事案を確認しており、3月下旬に運営の改善などを指導した。

 複数の関係者によると、男性職員は2月、園内で園児に跳び箱の練習をさせていた際、床に座っていた1人の園児を蹴り、園児が鼻血を出した。男性職員は園に報告せず、その後、保護者からの問い合わせで発覚。園は保護者への説明会を開いて謝罪した。

 園側はその中で「(男性職員が)園児の脚を蹴った際、弾みで園児の膝が鼻に当たり出血した」と説明した。男性職員は「(園児の言動について)注意したが、言うことをきかなかったので蹴ってしまった」などと話しているという。

 市は情報を把握して指導監査に入り、3月下旬に是正改善が必要な事項を指摘した。園は取材に対し「大変申し訳なく思っている。保護者には謝罪し、理解をいただいている」とした。

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