仮設住宅にローカル5G 金沢ケーブル、富来で4月

開設されたローカル5Gの無線基地局=志賀町富来領家町

  ●国内初

 金沢ケーブル(金沢市)は4月中にも、志賀町富来の仮設住宅向けに、高速大容量の第5世代(5G)のインターネットサービスを始める。仮設住宅を対象としたローカル5Gサービスは国内初となる。

 ローカル5Gは、移動通信システムを限られた地域で展開するサービスで、無線での利用のため、光ファイバーケーブルの敷設が不要。被災地でも素早く対応でき、能登半島地震の避難住民の通信環境整備に貢献する。

 5日、北陸総合通信局から無線局の免許が交付された。富来領家町に無線基地局が開設され、付近の富来健民ホッケー場(65戸)と旧富来小運動場(76戸)に建てられる仮設住宅を含む周辺一帯がサービスエリアとなる。受信機を置くだけで利用できる。

 エリア内には行政施設や教育施設もあり、大規模災害など有事の通信手段の強化にもつながる。

 サービス名称は「スカイLAN(ラン)5G」で初期費用はかからず、月額3850円で利用できる。

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