渋野日向子 屈辱の4戦連続予選落ち…懸念されるスポンサー撤退「それがプロの世界」

苦しい戦いが続く渋野日向子

米女子ゴルフツアーの「Tモバイル・マッチプレー」2日目(4日=日本時間5日、ネバダ州ラスベガスのシャドークリークGC=パー72)、渋野日向子(25=サントリー)は1バーディー、6ボギーの77とスコアを落とし、通算10オーバーの68位で3日目に進めなかった。

渋野は今季初戦で予選落ちのなかった「ホンダLPGA」で69位と低迷すると、その後は今大会を含めて4戦連続の予選落ち。国内ツアーで優勝経験もある女子ゴルファーをサポートしていたマネジメント会社の代表は渋野について「ここまで悪くなると戻すのは簡単ではないし、難しいだろう。それにマネジメントする側から見ると、結果が出ないことで、いろいろな面に影響が出てくる」という。

特に懸念されるのはスポンサーだ。渋野は所属契約のサントリーをはじめ、多くのメーカーと契約している。同代表は「ゴルフ界はスポンサー契約してもインセンティブ(成果契約)の割合が多い傾向がある。(渋野の)契約内容の詳細は知らないけど、成績が伸びなければ入ってくる収入も減る。このままならば撤退するスポンサーも出てくるだろう。それは間違いない」と指摘した。

特に渋野は2019年のメジャー「AIG全英女子オープン」を制覇し、5年のメジャーシードを獲得した。注目度の高いビッグトーナメントに参戦できることも支援するスポンサーにとっては好材料だったが、その〝特権〟も、今季がラストイヤー。すでにフルシード(昨季80位以内)を逃しているだけに、今シーズンが渋野にとって大きなターニングポイントとなるわけだ。

ここまで獲得ポイントはゼロと、厳しい状況にある。同代表は「彼女に費用対効果がないと判断すれば、メーカーだって支援してくれない。今は特にシビア。まあ、それがプロの世界だけど」という。

渋野の次戦は今季メジャー初戦「シェブロン選手権」(18日開幕)の予定。ここまで苦戦が続いているが、大舞台で再起し、スポンサーをつなぎとめられるだろうか。

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