鎌倉駅前に案内ボランティア設置へ GWに備え、観光客の流れスムーズに 住民優先入場の社会実験も

多くの観光客でにぎわう鎌倉駅東口前=3月31日午後2時ごろ

 観光客で江ノ島電鉄沿線が最も混雑するゴールデンウイーク(GW)に備え、鎌倉市は今月中旬からGW期間中、江ノ電とJRが乗り入れる鎌倉駅前に4人の案内ボランティアを新たに配置する。多言語で観光情報を紹介するだけではなく、駅前の人の滞留を防ぐ役割も担い、観光客に市の玄関口をスムーズに出入りしてもらうことを狙う。沿線住民を優先して江ノ電鎌倉駅構内に入場してもらう社会実験は今年も実施する。

 春休み中の日曜日となった3月31日午後の鎌倉駅東口。親子連れや外国人観光客らで混雑し、JR鎌倉駅の改札を出ようとする人の列は、駅構内からホームまで延びていた。市によると、多くの観光客が改札前に滞留することで、改札をスムーズに出入りできなくなるケースが増えているという。

 そこで4月中旬の土日、祝日とGW期間中に外国語を話せる案内ボランティアを鎌倉駅東口、西口の双方に2人ずつ配置。観光案内をするとともに、改札口付近に滞留しないよう呼びかける。配置終了時期は今後決める。

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