【新日本】EVIL 日本プロレスリング連盟の〝即刻解散〟を理不尽予告「俺は珍しく怒ってるよ」

棚橋社長だけでなく、業界9団体に宣戦布告を行ったEVIL

新日本プロレスのNEVER無差別級王者EVILが、日本プロレスリング連盟(UJPW)の即刻解散を予告だ。昨年末に設立されたUJPWは発足記念大会「ALL TOGETHER(AT)」(5月6日、東京・日本武道館)を開催するが、自称・新日本の最高権力者は寝耳に水の展開に大激怒。棚橋弘至社長による「大規模な窃盗」を告発し、リングの上で決着をつける姿勢を見せた。

EVILは6日の東京・両国国技館大会で鷹木信悟とのV2戦に臨む。前日調印式では「キッチリ防衛して、NEVERの威厳を保って、クリーンな会社だってことを世界にアピールしてやるからありがたく思えよ」と好き勝手に言い放ち、防衛に自信をのぞかせた。

しかし、そんな王者の機嫌を大きく損ねた組織が存在する。新日本をはじめとする9団体が現在参加しているUJPWだ。発足記念大会「AT」のカードが先日発表され、EVILは「ハウス・オブ・トーチャー」の成田蓮、高橋裕二郎と組んで棚橋、高木三四郎(DDT)、丸藤正道(ノア)組と対戦することが決定した。

UJPWは法人化に向けた動きも進んでいるが、新日本を「俺の会社」と言ってはばからないEVILは今回の一件に全く関知していなかったという。「俺は珍しく怒ってるよ。俺の会社をナメたらダメだろ。これは悪い傾向にあるが、全団体を横一列で見てもらったら困るんだよ」と、何だか聞いたことのあるような言い回しで、連盟の存在そのものを全否定した。

理不尽な怒りは収まらない。会見には棚橋が社長として出席していたが、EVILは「新日本は俺の会社であるにもかかわらず、棚橋の野郎は多くの人間をダマして社長面してやがる。勝手な組織をつくり、勝手な試合を組み、勝手な大会を開こうとしているとはな…。これは大規模な窃盗の疑いがある」と告発だ。

どう考えても両者の主張は平行線をたどりそうなため、もはや試合で決着をつけるほかなさそう。「あの詐欺師どもを潰して、連盟は解散だ。棚橋に加担した高木、丸藤にも相応の責任を取ってもらうからな、よく覚えとけ」と、設立間もないUJPWに発足記念大会での解散を宣告。サイバーファイトの社長と副社長にも連帯責任を追及する構えをみせた。

ちなみに会見では高木から「『経営とは何たるか?』っていうものを叩き込んでやりますよ」と挑発を受けていた。これに対し、EVILは「お前に教わる経営なんてありゃしねえんだ。テメエの団体の心配だけしてろコノヤロー」とバッサリ。「シンゴだかサンシロウだかイサオだか知らねえが、プロレス界の〝タカギ〟にはロクなヤツがいねえ」と吐き捨て、嵐のように去って行った。

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