【阪神】佐藤輝明の延長V弾も「マグレ当たりにしか見えないんよ…」 伊勢孝夫氏が〝不振原因〟分析

10回に勝ち越しソロを放った阪神・佐藤輝明だが…

阪神・佐藤輝明内野手(25)が5日のヤクルト戦(神宮)の延長10回に今季初アーチとなる決勝の1号ソロをマーク。試合開始前時点で打率1割4分3厘とドン底の打撃不振に苦しんでいた男が、チームを7―6の勝利に導いた。当然ながらこの一発をきっかけとし、打棒復調へつなげたいところ。だが、本紙評論家・伊勢孝夫氏の評価は想像以上に手厳しかった――。

【新IDアナライザー・伊勢孝夫】中飛、左飛、遊飛、二ゴロときて、最後に本塁打か。正直言って4打席目までの内容が悪すぎるわ。ドン詰まりのフライアウトばっかやろ。体が前に突っ込んでしまってるんやろな。最後に出た一発で吹っ切れて翌日以降いい方向にいってほしいけど、正直あれはマグレ当たりにしか見えないんよ…。

ヒザと腰の「タメ」がつくれず、ほどけてしまってる。絶不調だった昨年の4月ごろと同じ状態やな。今オフは下半身の使い方に主眼を置いた打撃フォーム改造に取り組んでいたし、これで「最大の課題だった極端な好不調の波はなくなるだろう」と俺は楽観視していた。でもな、シーズン本番に入ってからのここ数試合の打撃内容を見ると…。根本的な解決はまだまだ先になりそうやな。

打者だから、いつか好調になる時期は必ずやって来るよ。それは明日からかもしれない。とはいえ、結局その後にはこれまでのような長いスランプに、またハマり込んでしまうと思うんよ。同じところを何周もしてるな…。原因究明のためにも、打撃コーチは徹底して佐藤輝の状態を日々観察し、アドバイスを送ってやってほしい。素晴らしい素材の持ち主なんやから。(本紙評論家)

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