チャウヌの新境地が見られる! ドラマ「ワンダフルワールド」のロケ地・梨花洞壁画村で韓国ののどかな風景に出合う

ドラマ「ワンダフルワールド」で何度も出てくる主人公ソンニュル(チャウヌ)の家。韓ドラ好きの方ならひと目でわかるかもしれない、独特の街並みが続く梨花洞壁画村は魅力的な建物がいっぱい! 今回はそんな、風情あふれるカラフルな壁画の村に行ってきました。

★ソウル観光は明洞!★

今にもバイクに乗ってソンニュルが現れそう!

日本ではDisney+ (ディズニープラス)で配信されているドラマ「ワンダフルワールド」。今までにないシリアスな表情が抜群にかっこいいチャウヌに加え、久々の連ドラ出演となるキム・ナムジュがさすがの演技力で視聴者を魅了しています。劇中でチャウヌが住む家があるのは、地下鉄4号線・恵化駅から歩いて20分ほどの場所にあるエスプレッソバー・ODEOKSAEの2階。壁に個性的なイラストが描かれているので、すぐに場所がわかった方もいらっしゃると思います。

ajiという看板がついた黒いドアを開けると、ドラマと同じように2階に上がる階段があるはず……。

(カフェDATA)
Espresso Bar ODEOKSAE
에스프레소바 오덕새

ソウル特別市鐘路区栗谷路19ギル57
0507-1427-5558
営業時間:12:00~17:00
定休日:月曜

こちらのカフェ、ドラマの常連でパク・ボゴム&ソン・ヘギョの「ボーイフレンド」やチョン・ウソン&シン・ヒョンビンの「愛していると言ってくれ」でも使われていたよう。再開発が続くソウルでこうした昔ながらの風景が残る梨花洞壁画村は貴重な存在。このカフェだけでなく梨花洞壁画村の路地裏は、さまざまなドラマや映画でロケ地として登場します。

カフェの窓にはドラマのキャプチャー写真が。壁画のように座って写真を撮るのがお決まりのようです。
ドラマでも度々撮られていた、カフェから街を望んだ風景。劇中でソンニュルが乗るバイクと似たモデルが目の前にあり、思わぬ偶然ににんまり。

カフェの周辺には絵になる風景、そして絵がある風景がそこかしこに。昔ながらのソウルの景色が好きな方には、ぜひ訪れてほしいスポットです。高台になるので眺めはいいですが、上り坂や急な階段も多いので、足腰が不安な方はタクシーでまずカフェを目指してから、少しずつ下っていくのがおすすめのルート。天気のいい日はソウルタワーが望め、東大門もすぐ目の先!

ソンニュルの家を上から見て。この構図はドラマでもよく使われ、有名どころだと「彼女はキレイだった」と「屋根部屋のプリンス」に登場。通称・ループ橋と呼ばれています。
ループ橋の下にはミシンをするアジュンマ(おばさん)と、フェンシングのイラストが。

貧しかった街が芸術の街として見直されて

以前はタルトンネと呼ばれる貧民街でしたが、2006年ごろから始まった生活環境改善のプロジェクトで芸術の街として生まれ変わった梨花洞壁画村。確かに、今にも崩れ落ちそうな階段や建物が見受けられますが、その姿さえ懐かしく感じるのは年のせいでしょうか。キラキラした高層ビルよりも、こうした昔ながらの暮らしの一部が見られるとホッとします。

2010年~コロナ前までは多くの観光客でにぎわい、地元の住民がその騒音で苦しんでいたそう。そのため、コロナ過に工事を進めてイラストを減らしました。以前は花が描かれていた階段も今では普通の階段に……。
一時期よりは減りましたが、それでも壁画は健在。ほっこりするものやシュールなものなど、日本の壁画とはまたちょっと違うテイストで見ていて楽しめます。

梨花洞壁画村の近くにある駱山公園も有名な観光名所

小高い丘の上にある駱山公園もドラマのロケ地として知られ、古くは「パリの恋人」「カインとアベル」、最近ですと公園の周辺が「それでも僕らは走り続ける」や「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」などに登場。こうやって振り返ると、本当にこの界隈はドラマのロケ地が多いですね。

駱山公園の周辺には石垣があり、その先には山なりにたくさんの家が建つ様子が見られます。
ここは「ボーイフレンド」の最終回で登場した有名な階段。中腹にあるカフェ・ケップルは眺望もよくておすすめです。

そして、 かわいらしいイラストだったり、ちょっと変わったオブジェだったりと、駱山公園の周りにもアートはたくさん! パリのモンマルトルの丘と同程度の高さに位置し、文化的な街であることも重なって“ソウルのモンマルトル”とも言われているそう。私と同じようにカメラ片手に散歩を楽しむ人ともすれ違い、町全体にのんびりとした空気が流れています。

「Hello」や「안녕하세요」に並んで、「こんにちは」と日本語の挨拶も。ちょっと嬉しくなります。
駱山公園と言ったら!の有名なオブジェ。赤い靴を履いたおしゃれな飼い主のあとを犬が追いかけます。

腹ごしらえをしてから家に帰ろうと、「孤独のグルメ」の五郎さんのようにウロウロしていて見つけた一軒の食堂。屋上にたくさん並ぶオンギ(壺)を見て、ここはおいしいはず!と即決しました。チェーン店が増える一方のソウルで、こういった個人経営の食堂はとても貴重。ガイドブックには載らないような普通の食堂ですが、私が好きなのはこういった類のお店。お店のアジュンマも親切で、メニューは韓国語しかありませんが、メニューの一番上にあるチョングッチャン(納豆汁)を頼めば問題ないです。ほかにもテンジャンチゲやキムチチゲなど、韓国の家庭で食べる料理が楽しめます。

お母さんか、おばあちゃんと思しき女性が子供をおんぶするイラストにもぐっときます。
私は好物のチョングッチャン(8500W)をオーダー。干し大根のキムチやカクトゥギ、もやしナムルなど、おかずはセルフでお替り自由! ご飯も白いご飯と雑穀飯を選べました。

(DATA)
イムルビ オゴチッパッ
이물비 어고집밥

ソウル特別市鍾路区駱山1ギル1
02-763-9000
営業時間:11:00~21:00(14:30~17:00はブレイクタイム)
定休日:日曜


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