米大統領、橋崩落現場視察 供給網懸念、早期再建誓う

メリーランド州で起きた橋の崩落現場近くで記者会見するバイデン大統領=5日、ダンドーク(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】バイデン米大統領は5日、コンテナ船の衝突で橋が崩落した東部メリーランド州ボルティモアを訪れた。ヘリコプターで上空から視察した後、演説で「できるだけ早く橋を建て直す」と述べ、再建に向け全力を挙げると誓った。現場となったボルティモア港は全米有数の物流拠点で、供給網への影響が懸念されている。

 バイデン氏は、作業員の1人が事故直前、道路修復でセメントを注ぎ、乾くのを待っていると恋人にメッセージを送っていたエピソードを紹介。「新たな橋のセメントが乾くまで、われわれは休まない」と強調した。

 AP通信によると、復旧には4億ドル(約600億円)以上の費用がかかる見通し。

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