<試写室>『おいハンサム!!2』見かけにとらわれるな!を、冒頭から徹頭徹尾“独特”の味つけで見せる、この世界観よ!!

<試写室>『おいハンサム!!2』第1話

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前作『おいハンサム!!』の思い出といえば…

「全裸だけど股間にティッシュ一枚添えてタンタンメンを食う男」!!!

「“タンメン”を“ワンタンメン”と勘違いしていたモラハラ夫」!!!

という、キャッチー過ぎる、そして、この文面だけ読むと意味不明な、二大男性キャラクターが僕の脳裏にこびりついて離れなくて、その他は「独特の雰囲気で面白かった」…くらいしか思い浮かばなかった…(おい!)。

ので、前回の僕の「試写室」を振り返ってみたんだけど(「試写室」じゃなく前作見ろ!)、ほぼ全編にわたって「全裸ティッシュタンタンメン」(略し方!)で、後半猛烈に「モラハラタンメン」(略が雑!)で、異常に興奮しているという…結局なんの参考にもならない過去の自分に愕然とするのとともに、そうそう!これこれ自分!!と謎に自画自賛してしまいましたが(なぜ!?)、よくよく考えたら、『おいハンサム!!』って、そういうドラマ、なんです!!(どういうドラマだよ!)

そう!!『おいハンサム!!』とは、全裸でティッシュを添えながらタンタンメンを食べたり、タンメンが出されているのに「タンメン!」という単語だけでタンメンを否定する、そんな、ドラマ…そう、これだけ読んだら。まったくもって意味不明な男=「ハンサム」たちへ、“食”を通して、「おい!」と、やさしくツッコミを入れていく…そんな、そんなドラマなのです!!!(絶対違う)

※「全裸タンタンメン」は、第1話終盤に登場し度肝を抜かれ、「モラハラタンメン」についても、これまた第1話の冒頭2分弱の早々に登場し、その真相がドラマ終盤で明らかになるという壮大なドラマティックを見せるので、第1作を見ていなかった方は要チェック!!

これこそが“THE『おいハンサム!!』ワールド”だ!!!

はい。っというわけで、そんな前提で(どんな)、『おいハンサム!!2』初回にのぞんだわけですが、見終わってみると、この作品が一体どんな作品なのか…一体どんなジャンルで、どういう展開を見せて、見終わったあとどういう感情になるドラマなのか……。……う……、うん…。

まったく説明できない!!!

だけど、これだ!!これこそが!!!“THE『おいハンサム!!』ワールド”だ!!ってことを、この初回を見て、改めて、体感しました。

前作を“独特の雰囲気”とかいう、プロとは思えない表現でしか覚えてなかった自分なのに、シーズン2の、初回を見た途端…なんなら、第1話冒頭、数秒間を見ただけで、これこれ!これだよ!!これが「『おいハンサム!!』だよと、何もかもを思い出させてしまう、自分の厚かましさ!!じゃない、世界観の屈強さ!!に驚愕、です!!この得も言われぬ世界観は、見ないと体験できませんよ!!

浅いようで深い、深いようで浅い…かといって、何がエンターテインメントかは、まったく説明ができない

っと、ここまで、前作をまったく振り返っていない、何より、このドラマの登場人物…主演すらお伝えしてないので、今作のあらすじをちゃんとお知らせすると…。

今作は、仕事はできるけど家では威厳があったりなかったりする絶妙な立ち位置の伊藤源太郎パパ(吉田鋼太郎)を主人公に、常に飄々(ひょうひょう)としていて感情の起伏が少ない千鶴ママ(MEGUMI)と、3人の姉妹たちが繰り広げるホームドラマ。

で、その3人の姉妹たちも、前作ではやたらとモテて不倫したりやんやの“男途切れ知らず”だった長女・由香(木南晴夏)、前作でモラハラ夫(=“モラハラタンメン”)に不倫され離婚したばかりの次女・里香(佐久間由衣)、前作では売れない漫画家だったが今作では気鋭の売れっ子漫画家となっている彼氏(=“全裸タンタンメン”)と付き合っている三女・美香(武田玲奈)という、三姉妹につきまとうさまざまな“濃すぎる男性模様”の“恋模様”も交えつつ、そこにまさかの角度から見せる“食”まで交えて、パパの“ハンサム”な金言もあったりやんやの、恋&食&金言ありの、ハッピーホームコメディに仕上がっています!

で、で、で、個人的には、やっぱり、今作でも“全裸タンタンメン”こと(って僕しか呼んでないけど)、美香の彼氏・ユウジ(須藤蓮)の、ユウジっぷりが大さく裂で大興奮!!!

前作の期待(=全裸タンタンメン…しつこい)を裏切らない超絶最低っぷりで、最低中の最低、つまりクズ度合いがはてしないわけなんだけど、そこはさすがの全裸タンタンメン(何回言うねん)。

そうは言いつつ、ちっとも憎めないユウジの造形に仕上がってるもんだから脱帽です。

で、ユウジファンにとっては、この、安定のユウジっぷりに一安心するのとともに、シーズン2では一体どんな波乱を見せてくれるのか…ヒヤヒヤで心配…なんだけど、どこまでも楽しみ!!

そして、第1話のテーマは「見かけにとらわれるな!」なんだけど、これを、冒頭から徹頭徹尾、“独特”の味つけでお送りするもんだから、浅いようで深い、深いようで浅い、何より、“見たことない”独特”であるのにも関わらず、誰もが楽しめるエンターテインメントにも仕上がっている!!

…けれど、かといって、何がエンターテインメントか!?は、まったく説明ができない。うーん、もう、この『おいハンサム!!』の世界観、どうぞ、久々に、ご堪能あれ!!

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