2月の景況調査全業種悪化 愛知中小企業家同友会

 愛知中小企業家同友会が会員企業を対象に実施した2月の景況調査によると、全業種の業況判断指数(DI)はプラス21となり、昨年11月の前回調査に比べ6ポイント悪化した。全業種で悪化し、特に製造業が2桁落ち込みマイナスに転じた。自動車関連メーカーの認証不正による出荷停止の影響で、受注が減少したことなどが要因。

 業種別のDIは、製造がマイナス4(前回はプラス9)、建設がプラス27(同プラス35)、流通がプラス16(同プラス18)、サービスがプラス34(同プラス38)だった。

 また、全業種の3カ月先の見通しはプラス31と、8ポイント改善を見込む。全業種で改善を予想する。

 会員からは「倒産の話を耳にすることもある」(建設業)、「材料の価格転嫁は進んだが、エネルギーや輸送コストの転嫁ができない」(製造業)などの声が上がった。

 同会は2、5、8、11月の年4回、景況調査を実施している。今回の調査は、2月19~28日に実施し、1416社から回答を得た。

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