日鉄呉の解体撤去、2031年度にも終了 情報公開請求で判明

日鉄呉跡地

 日本製鉄(東京)が昨年9月末に事実上閉鎖した瀬戸内製鉄所呉地区(広島県呉市)の跡地を巡り、解体撤去を2031年度にも終える方針を広島県と呉市に伝えていたことが5日、分かった。日鉄はこれまで終了時期を明示していなかった。防衛省が検討する複合防衛拠点の整備案にも影響しそうだ。

 中国新聞の情報公開請求に対し、県が日鉄との協議資料を開示した。資料によると、昨年9月に呉市役所であった県や市、日鉄、国の合同対策本部会議で、日鉄は解体スケジュールを早ければ31年度までの約8年と示したという。

© 株式会社中国新聞社