MLBでスイング判定が物議 「振っていない」打者は呆然…米実況も困惑「ストライクと言った?」

エンジェル・ヘルナンデス球審【写真:Getty Images】

メッツータイガース戦

米大リーグで衝撃的なスイング判定が生まれ物議を醸している。4日(日本時間5日)、メッツが本拠地にタイガースを迎えたダブルヘッダー第1戦。内角への球に右打者がバットを振らずに体だけ反応した。これを球審がスイングとまさかの判定を下した動画がSNS上で拡散。米実況席も「振っていないぞ…」と驚きを隠せない様子だった。

6-3でタイガースがリードする延長11回2死満塁。右打席に立つトーケルソン内野手に対し、メッツの右腕マイケル・トンキン投手が内角高めに投げ込んだ。トーケルソンはバットを体に接近させたまま反応。振ってはいなかったものの、エンジェル・ヘルナンデス球審はまさかのスイング判定。トーケルソンが呆然と立ち尽くす中、タイガースのA.J.ヒンチ監督が抗議するもチャレンジ対象外のプレーでストライク判定となった。

米データ分析会社「コディファイ・ベースボール」の公式X(旧ツイッター)が実際の動画を公開。米ニューヨーク州地元紙「ニューヨーク・ポスト」も「エンジェル・ヘルナンデスがメッツ―タイガース戦で衝撃的なスイング判定を下した」との見出しで注目した。記事では米ミシガン州地元局「バリー・スポーツ・デトロイト」の実況席の反応を伝えた。

実況のジェイソン・ベネッティ氏は「球審はストライクと言ったか?」と困惑。解説のクレイグ・モンロー氏は「振ったと言いましたね。だからストライク判定になったんです」と説明した。ベネッティ氏は「振っていなかったぞ……これはワイルドだ」と動揺。モンロー氏も「信じられない」と唖然とした様子だった。

この打席はトーケルソンが三ゴロに打ち取られて攻撃終了。しかしタイガースがリードを守り切って6-3で勝利した。

THE ANSWER編集部

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