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『ウルトラQ』や『ウルトラマン』で活躍した桜井浩子さん(写真・木村哲夫)
連続テレビ小説『虎に翼』(NHK)では、伊藤沙莉が女性弁護士の草分けを熱演している。本誌は、各ジャンルのパイオニアたちに「矜持と苦労」を直撃した。前例のない世界に飛び込んだ彼女たちには、共通する “強い思い” があった――。
特撮ドラマ『ウルトラQ』でカメラマンの江戸川由利子役、『ウルトラマン』(ともにTBS系)では、科学特捜隊のフジ・アキコ隊員役で出演。日本初の特撮ドラマヒロインを務めたのが桜井浩子さん(78)だ。
「初めての撮影がお堀端のロケで、『あのあたりに怪しいツタがあることを想像して、驚いてください』という演出でした。特撮ドラマでは、そんなふうに “ないもの” を想定して、目に見えないものに対して演技をすることを学びました」
『ウルトラマン』シリーズは、現在も続く人気コンテンツだ。
「初代ヒロインを務めさせていただいたおかげで、俳優業を続けながら、今も円谷プロダクションでコーディネーターの仕事をしています。『ウルトラマン』は時代とともにどんどん進化しています。そのなかで、初代から円谷英二監督が大切にしていたこと。そのクラシカルな部分をずっと守り、伝えていくことが私の仕事です」