4時間待ちの「幻のモンブラン」、3号店が大阪に今秋オープンへ

まるでアートのような斬新なケーキが話題のパティスリー「Masahiko Ozumi Paris(マサヒコ オズミ パリ)」(本店:大阪市中央区)。百貨店「阪急うめだ本店」内にオープンした2店舗目に続く3店舗目が今秋、大阪市内にオープンすることが分かった。

「マサヒコ オズミ パリ」の新作モンブラン「モンブラン フリュイ」(発売日と価格は後日発表)

■ 2号店の「阪急うめだ」、初日はオープン前に120人

看板ケーキ「モンブラン パリ」(900円)、繊細な見た目が特徴

フランスで腕を磨いたオーナーシェフの小住匡彦さんが「ほかにはないものを」と2019年に立ち上げた同ブランド。配色にこだわった美術品のようなケーキが揃い、特にSNSで「ニットみたい」「座布団の形がかわいい」と話題になった表面のもこもこ感が目を引く通称「ザブトンモンブラン」は、不動の人気メニューとなっており、百貨店催事では4時間待ちになるほど。

2022年に実店舗を大阪・天満橋にオープンし、翌2023年に「阪急うめだ本店」(大阪市北区)に2号店&百貨店初進出を果たすと、初日はオープン前に120人が並ぶという盛況っぷり。遠方から訪れる客も多く、2024年10月には大阪市内に3号店のオープンが決定したという。

■ 新たなモンブランは球体? 新作はピンク&花づくし

配色にこだわった美術品のようなビジュアルが魅力の「マサヒコ オズミ パリ」、新作はいかほど?

4月某日に百貨店「阪急うめだ本店」(大阪市北区)にておこなわれた「春の新作発表会」では、夏にかけての新作を発表。新作のモンブランは、細いロープのようなペーストをぐるぐると全体にまとった球体に。小住さんは「一般的なモンブランは半円にペーストをどんどん重ねていく印象だったので、その半円を上下合わせて完全な『球』にしてみました」と話す。

フレーバーについては現在も調整中だが、栗とのバランスを考えつつ、「フリュイ」(仏語でフルーツ)の名のとおり外内部とも「果物」感を強化するそう。例えばグリーンのモンブランは「キウイ」「シャインマスカット」など、季節によって異なる味わいが楽しめそうだ。

「阪急うめだ本店」では、手土産需要に合わせた限定品も販売しており、なかでも連日人気なのは、座布団型や鞄型などの人気ケーキがひと口サイズでセットになった「ミニャルディーズ アンジュ」(5個・2500円)。4月中には母の日に向けて、すべてのケーキがピンク色の新作セットが販売されるという。

ほかにも、9つのミニバラが3段重ねになった華やかな新ケーキ「フルール ローズ」や花型が入ってリニューアルしたクッキー缶「ザブトン ローズ」など、春のギフトに活躍しそうな品も仲間入り。いずれも、発売日と価格は後日発表。これらの商品は「阪急うめだ本店」地下1階・洋菓子売場で販売される。

取材・文/塩屋薫

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