フリー雑誌「SPOT(s)」を創刊 東北の人や場所を紹介

3月21日に創刊したSPOT(s)2024春号

 いわき市を拠点に活動するフリーランスのPRプランナー草野菜央さん(34)らで構成するSPOT(s)編集部は3月21日、東北各地のさまざまな情報を発信するフリーマガジン「SPOT(s)」(スポッツ)を創刊した。同30日には同市小名浜の古着屋兼カフェ「ALAYA」で創刊記念トークイベントを開き、関係者が創刊のきっかけや今後の構想などを語り合った。

 「SPOT(s)」は草野さんらの「東北のことをもっと知りたい、知ってほしい」という思いから、東北居住者や出身者などに向けたカルチャー誌として発刊。東北地方の人、場所、アイテムなどをさまざまな観点から紹介することで活性化を図り、各地のカフェや書店、公共施設などに配布する。

創刊に至ったきっかけなど話す編集長の草野さん

 創刊号では「地域に根付く」をテーマに、ALAYAのオーナー戸田宗輝さんを取り上げ、地域に根を張ったきっかけや思いをインタビュー形式で掲載。創刊号はALAYAのほか市内のコーヒースタンド「sons」などにも設置している。

 編集長を務める草野さんは「地元いわきをはじめ東北を愛する私たちの気持ちが創刊のきっかけ。多くの人に読んでもらうことで、東北全体の人のつながりが増えてくれれば」と話している。発行は春、夏、秋冬号の年3回を予定しており、今後いわき市を中心に順次東北各地へ配布を拡大していく予定となっている。新規の設置場所はインスタグラムの@spotsmagazineから発信する。

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