妹が娘2人を学校へ送った直後に地震 妹宅は家具が散乱し今も避難 宜野湾市の台湾料理店主、家族の無事は確認できたが「心が痛い。不安です」

 沖縄県宜野湾市喜友名にある料理店「台湾小吃 花蓮」店主の蔡孟穎((ツァイ・モンイン)さん(50)は台湾花蓮県出身。故郷の地震被害に「心が痛い。台湾には両親と妹がいて、まだ地震があるかもしれない。不安だ」と心配そうに語った。

 地震発生時刻は、店の開店準備で慌ただしくしていた。震源地が花蓮に近いことを知り、現地に住む両親と妹に即座に電話。全員の無事が確認でき「ほっとした」。

 蔡さんの妹は花蓮市在住で、高校生と小学生の娘2人を学校に送り届けた直後に地震に遭った。子どもたちを連れ戻して帰った自宅はテレビが倒れるなど家具が散乱した状態だった。詳しい状況は分からないが、妹家族は余震を警戒して今も自宅外に避難しているという。

 店には常連客から蔡さんの家族を心配する電話や「募金できないか」との来訪が続いている。「店としても何かできないか、オーナーに相談しながら考えていきたい」と話した。(社会部・勝浦大輔)

台湾の地震に「心が痛い」と話す「台湾小吃 花蓮」店主の蔡孟穎さん=5日、宜野湾市喜友名
地震発生後の蔡さんの妹宅(花蓮市)の様子。家具や衣服が散乱している(提供)

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