「これってレジ通るん?」 財布に入っていた50円玉に奇妙な加工 「流通してたらやばい」の声

大学生が投稿した50円玉【写真提供:ゆう(@mouse_soft_y)さん】

財布の中から意外な形の50円玉が見つかったとの投稿がネット上で話題になっています。通貨の鋳造過程でのミス? それとも誰かが意図的に改造した……? さまざまな反応が寄せられました。投稿した大学生のゆう(@mouse_soft_y)さんに詳しい話を聞きました。

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「これは違法改造的なやつで駄目だと思う」

ゆうさんがXに写真を投稿したのは、3月29日のことです。

「この50円何?
はんだ的な物で穴塞がれてるんだけど」

穴の開いている通貨は世界的にも珍しく、5円玉とともに、海外へのお土産としても喜ばれる50円玉。そのトレードマークの穴が金属のようなもので埋められていました。

ゆうさんは配信者向けソフトウェア販売やインターネットラジオ局の運営、そしてアンドロイド端末の修理と改造までこなす、多才な大学生です。

このような50円玉を見たのは初めてと言い、驚きを隠せません。

投稿には、4.7万件の“いいね”とともに、「これってレジ通るん?」「100円玉で使おうとした?」「本物ならレアものだねぇ」「これは違法改造的なやつで駄目だと思う」「流通してたらやばい」など多くの反応がありました。

工具で50円玉の“異物”を取り除いたゆうさんは、「はんだだった」と指摘。

改造の目的について、「たぶん穴が空いていないエラーコインとして売ろうとしたのだと思います。最近明らかに不自然な穴が2個ある偽エラーコインがあったのでそのたぐいだと思います」と推察しました。

通常、一般に出回らないエラーコインは“不良品”になりますが、その希少性から古銭買取市場では高く取引されています。穴なしのものだけでなく、穴がずれている硬貨もあり、数十万円の値がつくこともあります。

検査をすり抜けた本物か、それとも人工的に後から作られた偽物か。見分けるにはどうしたらいいのでしょうか。

“穴なし”の場合、一つのヒントが素材です。日本銀行によると、表面に菊花がデザインされた現行の50円玉は1967年から発行。銅75%、ニッケル25%となっています。

今回のようなケースはめったにあることではありませんが、偽物には注意したいですね。

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