「エムバペが五輪でプレーできることを願う」と仏大統領 〝派遣拒否〟のレアルに異例の要望

エムバペはパリ五輪に出場できるか

フランスのエマニュエル・マクロン大統領(46)が異例の要望だ。

7月開幕のパリ五輪サッカー男子(原則23歳以下)で金メダルを狙うフランスのティエリ・アンリ監督は3人まで登録できるオーバーエージ枠でFWキリアン・エムバペ(25=パリ・サンジェルマン、PSG)やFWアントワヌ・グリーズマン(33=アトレチコ・マドリード)らの招集をもくろんでいる。

ただエムバペ自身はかねてパリ五輪出場を熱望しているものの、今夏に契約満了となるPSGから退団し、スペイン1部レアル・マドリードへの移籍が確実とみられている。その一方、地元の各メディアは、Rマドリードがフランスサッカー連盟(FFF)に対し、パリ五輪に所属する選手の派遣を拒否すると通達したと報じ、大きな波紋が広がっている。

そんな中、フランスメディア「RMCSPORT」によると、マクロン大統領は5日、パリ市内の小学校を訪問した際に生徒たちに向けて「彼(エムバペ)がオリンピックでプレーできることを願っています」と打ち明けたという。

マクロン大統領はPSG退団が確実なエムバぺに対し、残留を求めるなど、国のトップとして異例の言動が注目されているが、今回の発言がどんな影響を及ぼすのか。今後の動向が気になるところだ。

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