盛岡市内丸に5日朝、国特別天然記念物のニホンカモシカが現れた。大勢が行き交う通勤時間帯の珍客に、官庁街が一時緊張感に包まれた。
午前8時半ごろ、鶴ケ池のほとりでたたずむカモシカの姿があった。警察官2人が警戒する中、通勤中の市民ら10人以上がスマートフォンを手に様子を見守った。
同40分過ぎ、逃げるように車道を渡って岩手公園方面に南下。その後は中津川沿いを進み、追いかけた市職員らに駆け寄る場面もあった。
例年、この時季は市内で目撃情報が多く寄せられており、市教委歴史文化課の三浦陽一文化財副主幹は「見かけた際は、近づきすぎずそっと見守ってほしい」と呼びかける。