日向薬師春季例大祭 今年最後の本尊御開帳 修験者の神木のぼりも 伊勢原市

本尊の御開帳は年内最後に

日本三薬師の一つに数えられ、源頼朝や北条政子も参詣した、日向薬師宝城坊(内藤京介住職)で4月15日(月)、春季例大祭が執り行われる。午前9時から午後5時。

当日は同坊宝殿で、ご本尊である秘仏鉈彫薬師三尊像の今年最後のご開帳があるほか、山伏に扮した修験者で、神木(しぎ)のぼり保存会(成瀬徳春代表=人物風土記で紹介)の会員による「神木のぼり」(午後1時〜)や、たいた護摩の上を歩く「柴燈護摩供(さいとうごまく)」も行われる(雨天中止)。

同坊の例大祭は、かながわのまつり50選にも選ばれ、神木のぼりは古来より続く山伏の峯入りの様子を今に伝える数少ない伝統行事。明治初期の神仏分離などで途絶えたが、1974年に復活。以来、地元有志による保存会によって執り行われていて、市の無形民俗文化財に登録されている。

ご本尊のご開帳には宝殿の拝観料(大人300円)が必要。問い合わせは日向薬師【電話】0463・95・1416へ。

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