アンジェリーナ・ジョリーが元夫ブラッド・ピットからのDVを証言

ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー

離婚したブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが共同所有していた南フランスのワイナリーを巡って両者が所有権を争う裁判で、ジョリーから新たなDV(家庭内暴力)証言が浮上し、法廷闘争が激化している。

2016年9月にフランスからロサンゼルスに家族で帰国中のプライベートジェットの機内で、酒に酔ったピットがジョリーと息子に暴力を振るったことが直接の離婚原因とされてきたが、ジョリー側は今回の裁判で、ピットによるDVがそれよりずっと前から行われていたとする証言を文書で提出していたことが分かった。

米FOXニュースが入手した法廷資料によると、ジョリーは「ピットが責任を受け入れ、家族が受けた心的外傷後ストレス障害(PTSD)からの回復を、ピット自身が手助けすることが最善策だと判断したため、刑事告訴しなかった」とも証言した。

これに対し、ピット側の弁護団は5日、ジョリーに対し、自身のアシスタントを含む第三者と結んだ秘密保持契約(NDA)について明らかにするよう求めた。これは第三者に対し、ピットや子供たちに対するジョリーの振る舞いについて口外することを禁じる契約だ。

ピット側は、これまでジョリーは、これまでに結んだとされる多くのNDAについて明らかにすることを拒否していて、そのような契約を結んだ相手が判明すれば自分が不利になることを分かっているためだと主張した。

ピットに近い友人はFOXに、「自分に不利なことが起きた時はいつも誤解を招くような誤った情報または無関係な情報を流し、かく乱させてきた」とジョリーの今回のDV証言について語った。ワイナリーを巡る裁判は現在、米カリフォルニア州と欧州ルクセンブルクの両方の法廷で争われており、後者の裁判所は2月、ピットに有利な判決を下した。

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