原初的な風土を表現 市美術館で平野杏子展 平塚市

『菩提樹の下のある日』1970年、平塚市美術館蔵

平塚市在住の画家・造形作家である平野杏子さんの作品展「平野杏子展―生きるために描きつづけて」が6月9日(日)まで平塚市美術館で開催されている。テーマは原初的な風土や歴史。

1930年生まれの平野さんは54年から平塚市で過ごし、出縄にアトリエを構える。女性作家が稀だった時期に結婚・育児と制作の両立などの課題に向き合いながら画業を切り開き、数多くの美術展で高い評価を受けた。会場では平野さんの代表作や初公開の作品など約60点が展示されている。

午前9時30分〜午後5時(入場は4時30分まで)、月曜休館。入館料は一般800円、高大生500円、中学生以下無料。(問)同館【電話】0463・35・2111

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