車体ピカピカ 新型やくも出発進行 岡山駅 大勢のファンらが門出祝福

合図とともに出発する特急「やくも」の新型車両=JR岡山駅

 JR西日本は6日、特急「やくも」(岡山―出雲市間)の新型車両「273系」の運行をスタートさせた。出発式典が岡山駅であり、大勢の乗客や鉄道ファンがブロンズ色の真新しい列車の門出を祝福した。

 宍道湖に沈む夕日、たたら製鉄などをイメージした車体色。カーブの多い伯備線を走る際の揺れを最小限に抑える技術を導入し、現行車両よりも乗り物酔いが軽減されるという。1日15往復のうち6往復を新型車両に入れ替え。順次投入し、6月15日以降は定期便の全てが新型になる。

 式典で藤原乗将岡山支社長が「沿線には魅力的な観光地が数多くある。ぜひ利用してほしい」とあいさつ。斉藤丈二岡山駅長らの出発合図の後、家族連れらで満席となった岡山発の初便を見送った。

 新型やくもを描いた手作りうちわを振っていた玉野市立荘内小6年の児童(11)は「思った以上にきれいな色で迫力があった。乗って出雲市に行きたい」と話していた。

特急「やくも」の新型車両の出発を記念してテープカットが行われた式典=JR岡山駅

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