青森県内3金融機関、17年ぶり普通預金金利引き上げ

 青森銀行、みちのく銀行、青い森信用金庫の青森県内3金融機関は5日、普通預金の金利を現行の年0.001%から年0.02%に引き上げるとそれぞれ発表した。8日以降の新規契約、継続契約に適用される。3機関とも、普通預金金利の引き上げは2007年以来17年ぶり。

 日本銀行のマイナス金利政策解除などに伴い、市中金利の上昇を踏まえ決定した。金利水準は、メガバンクや他地域の地方銀行などの動向を基に判断した。3金融機関とも、貸出金利の変更は現時点で決まっていないとしている。

 青銀とみち銀は、定期預金の金利も引き上げる。いずれも預入期間1カ月以上のスーパー定期、大口定期(1千万円以上)が対象。

 青銀は預入期間に応じて、現行の利率から0.023~0.15%引き上げる。期間が最も長い10年物の金利は、年0.3%(0.1%引き上げ)となる。

 みち銀の定期は、現行からの金利引き上げ幅が0.023~0.148%。最長の5年物は年0.2%(0.13%引き上げ)となる。

 青い森信金は、通知預金、納税準備預金、貯蓄預金の金利も、普通預金と同様に年0.001%から年0.02%に引き上げ。定期預金は、預入期間5年物の金利が年0.2%(0.13%引き上げ)に。定期積金は預入期間3年未満、3年以上ともに年0.025%(0.023%引き上げ)とする。

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