女児が列車にはねられ死亡 遮断機のない踏切 群馬・高崎市

女児がはねられた上信電鉄の踏切、6日正午ごろ

 6日午前8時50分ごろ、群馬県高崎市吉井町小暮の上信電鉄馬庭―西山名間の「天水」踏切で、9歳前後の女児が下仁田発高崎行き上り普通列車(2両編成)にはねられ、その場で死亡が確認された。現場は警報器と遮断器のない「第4種踏切」。県警高崎署が身元の特定を急ぐとともに、詳しい状況を調べている。

 同署によると、同8時55分ごろ、上信電鉄から110番通報があった。

 同社によると、女児は犬の散歩中だったとの情報がある。関係者によると、当時現場に犬はいたもようだが、経緯は確認中という。

 近くの60代女性は「サイレンの音を聞いて外に出ると大勢の警察官がいて、電車が停止していた」と話した。80代女性は「60年以上住んでいるが、こんな悲惨な事故が起きるとは。孫を亡くしたようで胸が痛む」と表情を曇らせた。

 上信電鉄は事故の影響で約2時間、全線で運転を見合わせた。

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