ブロニー・ジェームズが「NBAドラフト2024」にエントリー宣言…大学への復帰資格も保持

4月5日、南カリフォルニア大学(USC)のブロニー・ジェームズが大学でのプレー資格を保持したまま「NBAドラフト2024」にエントリーを表明し、トランスファーポータルにも登録する意向であると報じられた。『ESPN』を含む複数現地メディアが伝えている。

全米トップの高校生が集うマクドナルド・オールアメリカンに参戦するなど、実力者としてカレッジのカテゴリーに進んだブロニー。しかし、練習中に起きた心停止や先天性心疾患の治療で出鼻をくじかれ、昨年末にやや遅れてのNCAAデビューを果たす。USCの1年目では25試合に出場し、1試合平均4.8得点2.8リバウンド2.1アシストをマークした。

NBAの“大スター”レブロン・ジェームズの息子ということもあり、その動向には大きな注目が集まるブロニー。今後のスケジュールとしては、現地5月29日に設定されたドラフトへの残留期限までに各球団とワークアウトを重ね、大学に戻るかどうかの選択を下すこととなる。

とはいえ、現時点でブロニーに対するNBA側からの評価は芳しいとは言えない。『ESPN』が匿名で実施したリーグのエグゼクティブへの調査では、「具体的な役割がイメージできない」や「守備で狙われうる」、「スピードタイプのガードには対応が難しい」など、厳しいコメントが散見されている。

また、193センチと身体的に有利な条件を持っているわけではなく、「健康を維持しながら1年間集中してトレーニングに臨むことができれば、さらにのびのびとプレーできるかもしれない」という意見も。今後のキャリアを見据えるならば、焦る必要はないと語る人物も見られた。

レブロンの代理人を務めるリッチ・ポール氏も「若い選手がロッタリーで当たるよりも、適切な育成状況で適切なチームに入団させることを重視している」と話しているため、ブロニーには慎重な判断が求められるだろう。

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