Amazonから妻宛てに「3万円」の代引き荷物が!→帰宅後の妻「頼んでないけど?」まさか「代引き詐欺」に引っかかった!? お金は返ってくるの? 対処方法を解説

Amazonの代引き詐欺の手口

最初にAmazonの代引き詐欺の手口を見ていきましょう。

まず、自分が注文していない商品がAmazonから代引きとして届きます。「自分は注文していないが、家族が頻繁にネットショップを利用しているので、代わりに払っておこう」と支払ったものの、後から家族に確認すると頼んでいないことが発覚するというのが基本的な流れです。

宛先に記載されている氏名や住所は一致しているので、どこかから個人情報が漏洩し、そこから送り付けられたと考えられます。

一方的な送り付けについての注意喚起

こういった一方的な送り付けに対しては、各所にて注意喚起がされています。例えば、Amazonでは「注文した覚えがない荷物についての報告」というページにて、出品者が注文していない商品を客へ送付することが禁止されていること、反対に身に覚えがない商品を受け取った場合には、Amazonのカスタマーサービスにすぐに連絡することといった点について注意喚起しています。

また、消費者庁でも身の覚えのない自分宛ての商品が届いた場合の対処法についてホームページで掲載しています。

それでは消費者庁のホームページを参考に、一方的に商品が送り付けられた際にはどのように対応すればよいのか見ていきましょう。

一方的な送り付けを受けたらどうすればよいのか

消費者庁では、一方的に送り付けられた商品に対する対応を3箇条として設定しており、具体的には次のとおりです。

__1\.商品は直ちに処分可能
2.事業者から金銭を請求されても支払い不要
3.誤って金銭を支払ってしまったら、すぐに相談__

まず「1.商品は直ちに処分可能」ですが、事業者が金銭を得る目的で売買契約に基づかずに一方的に送付した商品については、送り付けを受けた側が直ちに処分を行えます。そして、処分を行ったことによって消費者に支払い義務が生じることもありません。

続いて、「2.事業者から金銭を請求されても支払い不要」ですが、一方的に商品を送り付けられたとしても、金銭を支払う必要はありません。事業者から支払いを請求されても、応じないようにしましょう。

とはいえ、詐欺に気づかずにお金を支払ってしまうようなこともあるかもしれません。その場合、「3.誤って金銭を支払ってしまったら、すぐに相談」とあるように、「消費者ホットライン188」へ相談が可能です。そして、一方的に送り付けられた商品について、支払い義務があると誤解してお金を支払ったとしても、そのお金は返還を請求できます。

ネット詐欺の判定は慎重に行う

ここまで見てきたとおり、詐欺だと断定できる場合は、ホットラインへの連絡などの対応ができます。とはいえ、ネット詐欺の判定は慎重に行う必要があります。ネットでの買物が多い人は、買っているのに忘れていた、誰かからのギフトだったという可能性も考えられます。

注文履歴から購入履歴を確認するなど、まずはしっかりと詐欺かどうかの確認を行いましょう。

まとめ

特殊詐欺の被害額は441億円と非常に多く、Amazonなどの送り付け詐欺にも注意する必要があります。
本記事を参考に知らない荷物が届いたときの対応を確認しておきましょう。

出典

警視庁 特殊詐欺認知・検挙状況等について
消費者庁 身に覚えのない自分宛ての商品が届いたあなた その商品、直ちに処分できます! 支払も不要です!

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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