ドイツW杯後に電撃発表! 中田英寿の現役引退を福西崇史が回想「別に孤立でもない」

元日本代表MF前園真聖氏のYouTubeチャンネル「おじさんだけど、遊んでもいいですか?」に、福西崇史氏が出演。2006年のドイツ・ワールドカップにともに出場した中田英寿氏について語った。

同大会で、ジーコ監督が率いた日本代表は1分2敗の勝点1という戦績で、グループ最下位で敗退した。ブラジル(1-4)との第3戦の試合終了後、中田氏はピッチ上に仰向けになり、しばらく起き上がれなかった。そして、翌月、29歳の若さで現役引退を発表した。

世間を驚かせた電撃引退を事前に知らされていなかったという福西氏は、当時をこう振り返った。

「(ピッチに倒れていたのを見て)僕は何してんのかなと思って。負けて悔しいのはもちろん分かるけど、ちょうど(サポーターに)挨拶しに行く時だったので、『ヒデ、挨拶行かなきゃいけないよ』というのを話していたけど、引退するのは後から知った。だから、(事前に)言っときゃいいじゃんと思ったんですよ」

クールな性格で知られる中田氏が「言うタイプじゃない」としつつ、事前に選手たちが知っていれば「『ヒデのために』ってなるじゃないですか。あの当時で、あの若さで、あれだけできて引退するなんて絶対に思わないですからね」と見解を述べた。

【動画】福西崇史がドイツW杯の “真実”を語る!
また、ドイツW杯後には、チーム内に不和があり、中田氏が孤立していたとも報じられたが、福西氏はこれを否定。中田氏が仲間と一緒にウォーミングアップして自ら声も掛けていたと回想。「それぞれがそれぞれを尊重する」チームで、選手同士が互いのペースに干渉していなかっただけだと主張する。

1996年のアトランタ五輪でともに日の丸を背負って戦い、プライベートでも親交の深かった前園氏は中田氏の人柄をこう語る。

「ヒデの孤立は、孤立って言えば孤立だし、そもそも。1人で淡々とやるから。自分からすごく周りを(両手で巻き込む仕草をしながら)こうやっていくタイプでもないから。でも、普通に行けば話すし」

頷きながら聞いていた福西氏は、「みんな知っているわけだから。別に孤立でもない」とまとめた。

2人は、ドイツ大会でジーコジャパンが期待外れの結果に終わったため、“不和”が敗因のひとつとしてクローズアップされたと結論付けた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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