リーグの負傷報告規則に抵触…試合開始直前の出場変更が問題視、シクサーズに約1500万円の罰金

4月6日(現地時間5日)、NBAはフィラデルフィア・セブンティシクサーズがリーグの定める負傷報告規則に違反したとして、10万ドル(約1500万円)の罰金を科したと発表した。

リーグが違反を確認したのは、左ヒザ半月板損傷から復帰したジョエル・エンビードのステータス変更について。負傷部位の修復手術から8週間以上にわたって欠場していた同選手は、3日のオクラホマシティ・サンダー戦で欠場が発表されていたものの、試合開始の約1時間前に出場可能へと状態が変更された。

そのあとエンビードはサンダー戦に出場し、29分21秒のプレータイムで24得点6リバウンド7アシスト3スティールで勝利に貢献。エースの復帰を白星で飾ったシクサーズだったが、リーグは突如として行われたエンビードのステータス変更を問題視し、罰則を与えることとなった。

なお、シクサーズは2年前の「NBAプレーオフ2022」でも同様の処分を受けている。マイアミ・ヒートとのカンファレンス・セミファイナル第3戦でエンビードが欠場予定から急遽出場したために、5万ドルの罰金を科された。リーグは今回の件について、過去の事例を考慮したと伝えている。

大黒柱の欠場中は不安定な戦績が続き、現時点で42勝35敗でイースタン・カンファレンスの8位につけているシクサーズ。かつて処分を受けたものの、6位以上でレギュラーシーズンを終えたいチームにとって、多少の罰金は覚悟の上だった可能性が考えられる。

1位のボストン・セルティックス(61勝16敗)を除き、2位から8位までが40勝台で密集しているイースト。シクサーズは残すところ6ゲームであり、できるかぎりポストシーズンへのストレートインをかなえたいところだろう。

【動画】復帰戦から活躍を見せたエンビード!

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