バス通りの真ん中に三毛猫 様子がおかしい…心ある人たちが保護し動物病院へ ポスターでも呼びかけ 善意は数日後に報われた

千葉県我孫子市の湖北台のバス通りの車道の真ん中で保護された三毛猫

2023年12月、千葉県我孫子市の湖北台エリアにある手賀沼ふれあいラインというバスなどが行き交う道路で、車道の真ん中に三毛猫がたたずんでいました。三毛猫に気づいた車は停まってくれるものの、あまりにも危険です。

車で通りかかった猫好きな人が三毛猫を道路端に連れていくのですが、三毛猫はなぜか再び道路の真ん中へ……。

どうしてそんなに行動をするのか謎ですが、この状況は放ってはおけません。その方は警察署に連絡し、地元の保護猫団体、ねこ友会にもサポート要請をしました。幸いそのエリアはねこ友会の会員さんの自宅から近く、すぐに保護して、動物病院へ連れていきました。

持病に加えてあまり目が見えていなかった

獣医師の診断によると、三毛猫はかなりの高齢で、腎不全を患っており、さらに歯がほとんどなく、目もあまり見えていないとのこと。

一方、人馴れしており、どうも地域猫というわけでもなさそうです。「もしかしたら、この三毛猫の飼い主さんの家は意外と近いかもしれない」と考えたスタッフ。ここでもまたねこ友会の会員さんが「三毛猫を預かっています」というポスターを制作。近隣に貼り出しました。

保護からすぐに制作されたポスター

保護から数日後に飼い主さんが見つかった!

腎不全を患っていることから、いったんそのまま動物病院に入院させることにしました。腎不全の治療は必要ですが、三毛猫の保護にかかわった人たちは皆、ひと安心しました。

数日後、ついに三毛猫の飼い主さんが見つかりました。

実は19歳と高齢だった三毛猫。たくさんの人の愛と手助けで再び飼い主さんと会うことができました

聞けば、この三毛猫は19歳。見た目よりもずっと歳を重ねていました。飼い主さんが約20年前に保護した猫が産んだ4きょうだいのうちの1匹とのことで、すでに他のきょうだいは順々に虹の橋を渡った一方、最後の1匹として大切に世話をしていたそうです。

たまに家の外に出してあげていたようですが、行方をくらましてしまい車道の真ん中にたたずんでいたようです。飼い主さんは今回の件をとても反省され「もう絶対に外には出さない」と約束してくれました。

当の三毛猫は動物病院からいったん退院。今後はもともと通っていた動物病院と相談しながら治療を続けていく予定です。

ヒヤッとする保護劇でしたが、三毛猫が無事に飼い主さんの元へ戻れたことは何よりです。この迅速な解決は、最初に見つけてくれた地域の人、そして日頃から猫のお世話をし見守り続けてきたねこ友会の関係者だからこそ実現したものだと思いました。

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(まいどなニュース特約・松田 義人)

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